以前、蓬莱山からの下山の際に気がついたのだが、ここに古民家を改築した瀟洒なCafe兼蕎麦屋がある。その名も「蕎麦とCafe Le Seul 杢」。杢は見慣れない漢字だが、もくと読むらしい。この日の午後は八丁平を目指すのだが、その前にこの店に立ち寄って蕎麦を頂くのが目的の一つでもあった。
店内に入ると、この暑さだというのにも関わらず中は涼しく、この外気の暑さでも冷房いらずある。1Fのメインテーブルは囲炉裏になっているらしく、シェフが囲炉裏の蓋をあけて下さる。果たして蕎麦屋でシェフと呼ぶのは相応しいかという疑問が生じるかもしれないが、白いコック姿の雰囲気はどう考えても「大将」といった感じではない。
シェフがお二階もご覧になって下さいと二階をご案内して下さる。外を流れる安曇川のせせらぎの音のみが聞こえる、というか川の流れのように静かに部屋の中を流れてゆう。室内には控え目に骨董品が飾られているが、これらの骨董品が非現実的とうか異次元的な空間を演出するようだ。
やがて、太すぎず細すぎない上品な味わいの蕎麦が運ばれてくる。食後の蕎麦湯をつゆに注ぐと、出汁のかおりが引き立つように思われた。午後は八丁平に向かうので、あまりゆっくりと長居はしていられないが、ここに来る際は下山後に時間がある時の方が望ましい。なんとも贅沢な時間を味わうことになるだろう。
※同日の午後の八丁平への山行
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1531965.html
お、そんな所に!
隠れ里のような坂下集落にこんなお洒落な店があるのは驚きですね。今度一度訪れてみたいです。
ご夫妻はきっと気に入って下さることと思います。国道から離れてしまったが故かとも思いますが、この隠れ里のような集落の雰囲気もとても魅力的で、冬も訪ねてみたいと思うところです。
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