今日は小春日和とて、近くの「火の山展望台」に登ってお別れとたくさんの思い出を頂戴した健さんに「ありがとうございました、お疲れ様でした」を告げてきた。ここは遺作となった映画「あなたへ」へで、健さん、北野武さんそして浅野忠信さんがそろった場面のロケ地でした。関門海峡越しに、健さんの生まれ故郷福岡県中間市方向です。(写真 3番目)
東映時代の映画(やくざ役)は、自分も忙しくてあまり見ていない。その後独立してからの降旗組と言われる映画は、欠かさず見てきた。倉本聰さん脚本の「冬の華」「駅STATION]から続き「居酒屋兆次」「夜叉」「鉄道員」「ホタル」そして遺作となった「あなたへ」がいい。アメリカ映画「ブラックレイン」(下関出身松田優作の遺作)そしてチャンイモウ監督「単騎千里を走る」もあったが。(その後のブランクが、返す返すも残念でならない・・・。)
自分のベストワンは冬の北海道が舞台の名作「駅STATION」です。脚本(倉本聰)、撮影(木村大作)そして共演女優の素晴らしさ!何度見ても飽きることがない。ちょっとした「間」がいい。桐子(倍賞千恵子)との一幕で、健さん沈黙「樺太まで、聞こえるかと思ったぜ」と、ナレーションが入る。宿帳の職業欄に「独身」とあるのを見た宿の女中が大笑いするシーン(自分もビジネスホテルで真似してみたが、反応はなしでした)。母親役の北林谷栄さんに、雄冬で見送られるシーン等々。もちろん別れのシーンは銭函駅での元妻役(いしだあゆみ)が印象に残る。殺人犯の妹鈴子役(烏丸せつ子)もいい。もちろん増毛駅そばで小料理家を営む桐子(倍賞千恵子)さんなど本当に素晴らしい。
これから日本映画界を継ぐ人たちに、いいお手本になったのだろうか?政界人もそうじて世代交代のたびにサラリーマン化しているようで嘆かわしいが、是非いい役者、いい映画人を目指してほしい。 合掌
*写真 1,2番目は映画「あなたへ」の舞台となった、薄香(平戸市)のロケ地です。佐志岳、志々岐山登山と併せて是非お勧めします。平成25年当時ロケ地マップもありました。(問い合わせは平戸市観光協会or平戸市観光課へ)
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