富士山には登山道が数ありますが、表口登山道はご存知でしょうか。
表口登山道というと静岡側から登る登山道の総称に当たると思います。
具体的に言えば富士宮口、村山古道、そしてカケスバタ口(新大宮口)です。
平安時代から続く登山道が村山古道で、1906年(明治39年)に西よりから上る道が開通しました。それがカケスバタ口。
身延線開通を見込んで開かれたそうです。
身延線の本格営業は1913年(大正2年)ですが、1890年(明治23年)には蒸気鉄道が走っていたそうです。
その後1970年にスカイライン新五合目が開通し、富士宮口と呼ばれるようになりました。
この通りですから表口登山道の登山レポートをさがすと富士宮口の登山レポートが出てきます。
次にでてくるのが古代表口の村山道。
グーグルで深いところまで探しましたが、新大宮口の4合目以下に関してはなかなか出てきません。
村山古道にチャレンジしている人はいても、新大宮口を1合目から登っている人は見たらないとくる。
この新大宮口に関しては地図も殆ど出てきません。
いろんなワードで検索した結果、道の概要をしめす地図を2つ見つけることができました。
しかし詳細な地図は見つかりません。
その新大宮口が掲載されている地図を先日発見することができました。
詳細は書けませんが市兵衛沢を一度横切ります。
市兵衛沢は基本的に枯れ沢だと思いますが、もしかしたら付近に水場があるかもしれません。
もし水場があれば標高の高いところで補給ができる貴重な道になります。
それがなくても海抜0から登る道としては素直なルートです。
村山、須山、アスファルトのスカイラインより最短のルートとなりえるかもしれません。
ただ、まだ下部については詳細入手していません。
わかっているのは1.5合?程度から上です。
1合目の登り口らしき箇所と入手地図の最下部下り口はわかっているのでそのうち現地調査します。
余談ですが現在の新五合目は村山、新大宮の四合目にあたります。
今の富士宮六合目山小屋は五合目でした。
その上は六合目を改め七合目にしたので、富士宮口では七合目が2回続くことになります。
下は新七合目、上は元祖七合目と名乗っています。
余談その2
海抜ゼロから山頂まで登るというマニアックな所業はよく見受けられます。
古くは須山登山道でしょうか。
須山道は1999年に現在の状態に整備されました。
海抜ゼロから富士山へ登りたい人は、海から須山浅間神社までアスファルトを登り、そこから須山道を経由して宝永山あたりまで抜けていたのだと思います。
須山道はそういう部分が売りの一つだったと思います。
始まりは808年で平安初期なので、平安末期に開通した村山道より古いのではないでしょうか。
続いて村山古道が2005年に復興しました。
鈴川の富士塚から東海道等を経由して村山浅間神社へ至り登るルートは魅力が大きく、マニアの間で話題になり歩く人も多かったと思います。
海から登るという狭い世界のムーブメントとしては須山から村山へ移ったのではないでしょうか。
しかし村山は世界遺産登録や地権者の関係でデリケートな部分をかかえています。
カケスバタ口が復興すれば再びトレンドが移るかもしれません。
富士山頂往復マラニックは今年で10回目ですから2002年から開催されています。
この競技はスカイラインのアスファルトを通って五合目駐車場まで到達しますが、カケスバタ口を経由すればもっと短い距離で五合目までいけるかもしれません。
須山登山歩道ではファミリーマート三島屋須山店がラストコンビニ。(標高600m)
標高1000mの弁当場が最終水場。その次は水ヶ塚、その次が五合目レストハウス。
村山古道ではローソン富士大渕店がラストコンビニ。(標高200m)、その次は六合目山小屋。
富士山頂往復マラニックではファミリーマート富士宮万野原店がラストコンビニ。(標高300m)
次が五合目レストハウス。
カケスバタ口でも同じく。しかし五合目レストハウスまでに水場があるかもしれません。
使い勝手は良さそうな気がします。
messageteaさん、こんばんは。
富士山好きとしては旧登山道は何か惹かれるものがあります。先日も何処かの新聞で吉田口の旧跡の記事がありました。記事を取っておけばよかったと後悔してます。レポート期待しています。
レポかきました。
いろいろあって 明確にココが道ですよ と書くのは難しいかもしれません。
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