ヘッデン持ってりゃ大丈夫なの？

2024年01月22日 13:28未分類全体に公開

　先日、奥多摩の山に行きました。とても良かったので思わず二度も行ってしまいまして、その二度目は山行記録にしたためてみました。なんか、久しぶりにまじめに山登りやって、久しぶりにまじめに記録をつけたような気がします。一回目の方はなんといいますか、正直なところあまりまじめに山登りをせず、テン場でゴロゴロのんびりしてテンゴローちゃんと遊んだだけで帰ったので記録にするようなものじゃありません。なので非公開にしてるのですが、その下山でちょいと気になることがありましたので、なんとなく日記にしてみます。
　先述の通りテンゴローちゃんをナデナデしてからお別れし、下山を始めて30分ほど。順調に下っていくなかで、時刻は11時を回り始めたあたりから、外国人と思しき人たちとのすれ違いが増えてきました。会話の感じから中国？とても楽しそうだけど山慣れしてはいなさそうに見える人たちです。声をかけてみるとみなさん、やはりというかなんというか、雲取山の日帰りとのこと。鴨沢8:30くらいに出発して堂所まで3時間だともう無理じゃないか？やんわりとその旨伝えてみたのですが、ライトとバッテリーあるから大丈夫だと。釈然としないながらも帰宅して天気予報を見ていると、関東の山地部での積雪を伝えていました。あー、こりゃ…（不謹慎は承知ながらも）何人かなくなったかもしれないな。
　しばらくは気になったのでニュースに注目していましたが、幸い事故の報道はありませんでした。後で知ったことなのですが、小屋の方の声かけでみなさん引き返したのだそうで。そりゃよかった。そしてこれも後で知ったのですが、なんとその方々、10名を超えるパーティだったそうで。私がすれ違った時は「複数名」という印象しか持たなかったけど、そんな大所帯だったのか。するとみんな、散り散りバラバラで登ってたってこと？それでいてライトがあるから大丈夫ってことは、下山が夜になることは自覚してたってこと？…いや、無理だろそれ。
　これ以上のことをことをここで書く必要って、きっとないなと思います。だって何を書いたって、ここのみなさんにとっては当たり前のことにしかならないからです。終バスの時間までに下りましょうとかパーティは分けちゃいけませんとか、ヤマレコでそんなことをいまさら言ったって、もうみんな知ってる。気になったのは、彼らはそれを知らないのにヘッドライトは必要ということは知っていた、という点なのです。
　日帰り登山でもヘッドライトは必要って、意外と盲点になると思うのですよね。私も山登り始めたばかりの友人に話したところ、え？という反応をされました。みなさん、そういう経験おありじゃないでしょうか。ですのでそれを知ってたってことは、誰かに指導を受けたのだろうなと思う。反面、パーティがバラけちゃダメとか明るいうちに下山しましょうということは知らなくて、ヘッデンさえあれば知らない山での夜間山行をしても大丈夫だと思っていた。これって、どこかでとても胡乱な話が登山の常識として独り歩きしているってことなのかもしれません。じゃあどこで？
　きっと、ネットなのでしょう。その人たちはみな若い人たちでした。ネットだよなあ、と思う。そして中国って確か、日本とはネットが全然違うんだよね？ツイッターやラインが見られなくて、かわりにウェイボー？とかでやってる。「それは違うよ」と言ってくれる人がいない場所で胡乱な話がまかり通ってしまっているのかな。
　昔に聞いた話なのですが、中国で山登りをする人は非常に少ないと聞いたことがあります。なんでも大陸が広すぎて、都市部から山間部まで行くのに一週間かかる、みたいな話が当り前だからなんだとか。彼らにとっての山というのは、本の中にしかない、遠い遠い世界の話なんだそうで、なので日本にきた人は「自然に触れられる場所にこんなにすぐ行けるなんて素晴らしい！」という感想になり、登山をしてみたくなるんだとか。さもありなん。日本人にしたって、都市部で暮らしていると本当の夜がこんなにも暗いなんてわかんないよな。
　そういう人たちに対して、そりゃ危ないよと伝えてあげる方法って、何かあるのでしょうか？ネットやツイッターで各山小屋や関係者が情報を一生懸命出したって、彼らはそれを見ることができない。彼らが見ることができる場所にはあやふやな、或いは完全に誤った情報が流れていて、そしてそれを訂正することもこちらからはできないわけです。うーむ……

2023-08-16 禁煙日記　5日目

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