![]() |
先週末の山行で強打した左腰上の腹斜筋の痛みはまだ引かずに残っていたが、固まった筋肉をほぐすために、ゆっくりリカバリージョグしてきた。最初は身体を横に捻るだけで違和感があったが、そのうちそれほど気にならなくなったのは、やはり固まった筋繊維がほぐれたからなのだろうか。おかげでだいぶ楽になった。
#朝ラン #早朝ラン #ランニング
オーディブルは貴志祐介『新世界より 上巻』が今朝でおしまい。引き続き、『中巻』を聞き始める。
地下に張り巡らされたバケネズミの巣に致死性のガスを送り込む土蜘蛛の作戦によって、絶体絶命の状況に追い込まれた2人だったが、早季の機転によって覚が呪力を取り戻したことで、形勢逆転に成功する。が、一度、敵を殲滅する「神の力」を行使することの快感を知ってしまった覚は、おのれの万能感に酔い痴れ、みずからの欲望をコントロールできなくなっていく。万能感をもってしまった人間ほどタチの悪いものはないというのは、おのれの生活実感に照らしても合点がいく。自分はなんでもできる、という自己肯定感はやがて、自分は何をやっても許される、という勘違いにつながり、タガが外れたように、欲望のままに行動するようになる。それを止められるのは圧倒的な力をもつ他者の存在で、自分は井の中の蛙にすぎないと気づくと、とたんに欲望で膨れ上がったバブルは弾け、一気に収縮する。その敗北感に耐えられなかった人は、おそらく二度と浮上できない。だが、その挫折を乗り越えられた人は自分のノリを知り、欲望をうまくコントロールする術を手に入れるだろう。
ところで、覚の呪力を催眠術で復活させることができたのなら、呪力の封印というのはただの自己暗示(洗脳)にすぎないのだから、早季も自力で、もしくは覚にやり方を教えて封印を解くことができそうなものだが、どうなんだろう? そもそも早季の、自分では何も考えないくせに、ない知恵を振り絞って状況を把握しようとする覚を小馬鹿にした上から目線の態度が鼻につく。覚に対してだけではない。明らかに自分と同じく未知の状況にとまどっている相手に対して、「これからどうなるの?」とわかるはずのない質問を繰り返すのは、自分で判断することから逃れようとしているとしか思えない。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する