以下は昨年のヤマレコに載せた感想です。
「シラヒゲソウは日本・中国・インドに固有の花だそうです。
誰が名付けたか「シラヒゲソウ」、白鬚から想像されるものはヨボヨボのお爺さん。レースを纏ったこの華やかな貴婦人には似つかわしい名前とは決して思えません。学名「Parnassia foliosa」、このラテン語の意味をちょっと調べてみました。「カスターリア(ギリシャ神話の妖精)の泉のあるデルフィー(アポロ神殿で有名なギリシャの古都)の傍の山(Parnassus:アテネから北西におよそ3時間半)にちなんだ花」と云った意味合いのようです。アポロやミューズ(ギリシャ神話の詩の女神)も関連しているようです。この学名をつけたのはSir Joseph Dolton Hookerと云うイギリスの植物学者です。19世紀の中頃、3年に及ぶヒマラヤ植物採集の際におそらく発見されたものと思われます。ギリシャとは全く無縁の地に咲く花に古代ギリシャの神々を重ね合わせたネーミング。ダ―ウインと並ぶ偉大な植物学者、その感性に感銘を受けた次第です」。
以下は本日の感想です。
ヒマラヤのものは基本変種var.foliosaで、日本のものはvar.nummulariaという変種、本州・九州・四国に分布しているそうです。この変種、いずれにしても日本に固有のものです。絶滅危惧種に指定されている貴重な花に白鬚なんて安直な名前、止めてほしいと思い、自分で考えてみる事にしました。Sir Joseph Dolton Hookerが考えた古代ギリシャの神々、日本ならさしずめイザナギ・イザナミ、あるいはその子のアマテラスと云った所でしょうか。それにちなんだネーミングとして、女神イザナミにちなんでイザナミソウ、最初に作った山にちなんでオノコロソウ、アマテラスにちなんでテンテルソウ、タカチホソウ、う〜ん、みんなイマイチだな。神々は止めて、日本固有の美しい花に相応しい名前を考え着きました。「レイワソウ」、元号の令和ではなく、麗しの国日本を表す「麗和草」です。この花に相応しい良い名前だと思うんですが、皆さんに認知して貰うにはどうすればいいのか、それが判りません。いや〜、それにしても岐阜は暑いな。今日もまた全国最高気温です。
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