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2023年04月24日 19:22全体に公開

たんぽぽ。

 タンポポは漢字では「蒲公英」。中国由来の漢字で、呼び名とは全く無関係。これをタンポポと呼ぶには無理があります。他にも似たような例があり、動植物の名前は、明治以来カタカナで書く事が慣例となっています。
 誰が名付けたタンポポ、なんとも響きの良い名前です。が、この花に限っては「たんぽぽ」と、ひらがなの方が似合います。
 ニホンタンポポとセイヨウタンポポがありますが、その区別は他に譲るとして、じっくり観察。
 たんぽぽの花は、沢山の花が集まった頭状花です。筒状花は無く、全て舌状花です。ひとつひとつの舌状花は、1枚の花びらと、雌蕊、雄蕊、萼(冠毛)、子房からなりたっています。花は数日で終わり、総苞片が閉じて茎が横たわります。その間に雌蕊・雄蕊・花びらが落ち、子房は痩果となって、茎が再び立ち上がり綿毛が開きます。この綿毛も、ひとつひとつの舌状花の成れの果て。冠毛が綿毛となったもので、息を吹きかけると一個一個が飛んで行きます。子供の頃、喜んでよくやったものです。

 写真左は、花粉の着いた雌蕊。ニホンタンポポである事が判ります。
 写真中央は、綿毛。それぞれの綿毛は、沢山の羽根がある竹とんぼのような構造で、いかにも遠くへ飛んで行きそう。
 写真右は、痩果です。
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