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湊かなえは好きでよく読んでいるので特に内容も確認せずに購入してみたら、めっちゃ山だった。
山に登られるイメージは全くなかったのだけど、登山がご趣味ですって。
湊かなえっぽい、登場人物が入り混じって繰り広げられる世界。
妙高、火打、槍、利尻、白馬、金時、トンガリロ、北穂。
今年行った山が4つも舞台に。
登ったときのことを思い出しながら、描かれる「悩める女」に頷いてみたり、
読み進めていくと理解できる伏線に納得したり。
作家って表現力半端ないなー。
トンガリロという所は初めて聞いた。ロード・オブ・ザ・リングの舞台で世界遺産ですって。
海外の登山には今のところあまり興味がないのだけど、読んでいて行ってみたくなった。
期待していたイヤミスじゃなかったけど、湊かなえはやっぱり面白い。
山も絡めてくるとは、やるな、ベストセラー作家様。
KIKIさんの解説もいい。共感。
「感動の連作長編」というほどの感動はなかったけど、一気に読了です。