ひと事ではない

今年の夏もいろんな山で遭難事故が起きています。死亡事故はニュースで目にしますが、それ以外の転倒怪我、疲労などで救助を求める事故も入れると北アルプスだけでも8月に入ってかなりの数です。
私も8月6日から燕岳〜蝶ヶ岳の縦走をしてきました。自分の通ったコースで転倒事故、滑落事故の記事を見ると改めて気を引き締めないと明日は我が身になりかねないと思いました。
常念岳から蝶ヶ岳に向かう樹林帯で私も一箇所で道を間違えました。常念岳の岩場を下りきり、樹林帯を登っていました。樹林帯は両脇には木と草で覆われて虫も多く時より頭の上に蜂が🐝ブーンと飛び付いて来るのでネット被ろうかなとか考えながら登ってたのですが、途中少しだけ開けた感じで道が消えた感じになりました。一瞬立ち止まりましたが、左の方に今までより少し狭い幅ですが道があり、そこに入ってしまいました。最初の数メートルは普通に平坦な道なんですが、いきなり傾斜がきつくなっていました、粘土状の土で、踏み跡の足がかりに足を置きましたが滑りました。
その辺りで私は何かここは違うと思いました。
先を見ると道があるのですが草でかぶさっています。北アルプスの人気のコースでこれは無い！
そういえば少し前を熊鈴付けて歩いてた男性の鈴の音も聞こえない、こんな荒れたコースでそんなに離される訳ないしやっぱり間違えた！滑り落ちた1メートル位の斜面を登りましたが、その時掴んだ両脇の草は握った後がありました。同じコースで間違える人が戻った後です。元の場所に戻り見渡すと正規の登山道がありました。どうも右にゆるくカーブをしていて木と草で見落とした様です。さっきは間違えた道の方がはっきりしてみえた。
ここは常念岳の岩場を終えて森林帯に入りお花畑に出る少し手前です。後で地図を見ると踏み跡あり注意と書いてありました。
私が通った数日後8月初めに常念岳から蝶ヶ岳に向かって行方不明だった男性が遺体で発見されるニュースがありました。登山道から少し離れた所で見つかったみたいです。今回私は初めて単独で北アルプス縦走をしたので、不安もかなりあり、
一歩一歩慎重に歩き、変だと思ったら直ぐに引き返す事が出来ました。最後まで縦走出来て自信には繋がったのですが、初心者で元々ビビリな性格なのですが、このまま初心を忘れず、決して山を舐めてはいけないと思いました。

コメント

MR-A

RE: ひと事ではない
milky18さん初めまして！
私も地図を頼りに登っていた時は度々道を間違えては戻っていました。地図は道は分かるけど自分がどこなのかが分かりません。戻ってみたら何で？と自分でも呆れる様なところで良く間違えていたものです。
スマホの登山地図アプリを導入してからはあれ？っと思ったら直ぐに確認して戻れています。自分の現在地が分かるのでとても助かりますよ！
アプリの導入をお勧めしま〜す！

milky18

ひと事ではない
MR-Aさんコメント有難うございます。
確かにそうですね、山レコでも最初に登山計画を入力していたらコースを外れたらお知らせもあるみたいですが、今回は夏の北アルプスの新表銀座という事もあり、多分大丈夫と、登山記録だけを取ってただけでした。あれ？っと思った時、確かめる前に入って行ってしまいました。反省です。

ダン之助

RE: ひと事ではない
milky18さん、はじめまして。

バリエーションルートを発挑戦される方対象の訓練で、踏み跡の読み方をやりますが、踏み跡と水道(みずみち)の見分け方を教えます。
偉そうに教えますなんて言ってますが、実に間違えやすいのです。

常念の岩場下の樹林帯、双子低気圧通過時に歩いた(何てバカな事をしたと反省しきり)時に、登山道だか沢だか見分けが付かないほど雨水が流れてました。
あれでは水道を踏み跡と間違えても無理無いです。間違えやすいから多くの人が踏み行ってしまう→ますます踏み跡が出来てしまうの悪循環ですね。

気を付けたいものですね。貴重な体験談、ありがとうございました。

ダン之助でした。

milky18

ひと事ではない
dan no sukeさんコメントありがとうございます。
水道ですか、納得です。
だから最初の方だけはっきりした道の様だったんですね。
皆私と同じ場所くらいで間違いに気づいて戻るので踏み跡がはっきりしてくる。そこまでがはっきりした道になりさらに人が入り込む。行き止まりか、×の表示が欲しいものです。その先が崖とかなら尚更危険ですね。