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「あなたの”右”肩に乗っていた黒い影が今日は消えている」「そんな事を云うと怖がり不信がると思って今まで言わなかったの」と囁く。当然毎日鏡を見ている私には見えるはずもありません。霊感の強い彼女からこれを聞かされて、戸惑いと恐ろしい気持ちが重なり「本当？！」「何で早く言ってくれなかったの！」と答えるしかなかった。そして今までの経緯をすべて話すことにした。
始まりは鷲ヶ巣山を登っている途中で老いた女性の笑い声を聞いたことでした（日記鷲ヶ巣山余談参照）。この”魔物”が私に憑りついていて悪さをしていたらしい。思えばその直後山に興味などないＫさんから「しばらくは山には行かない方が良い」というアドバイスを頂いてました（その時にはすでに黒い影が右肩に乗っていたそうです）。よく理由が分からずこれを無視して各地の山に登りに出かけてしまいました。振り返ればそれから1か月の間不思議な出来事が続きました。
鷲ヶ巣山から三日後に登った西上州・毛無岩では登山中撮影した写真 に白く丸いオーブが写っていました（怖くて消去しました）。さらにその下山中”右”側から押されるように転倒し左胸部を強打し現在に至るまで痛みが続きました（脚力不足もあるかもしれません）。その後”右”肩に原因不明の湿疹と潰瘍が現れステロイド軟膏を塗っても中々治りませんでした。さらには毛無岩以降登ったすべての山（13回の山行）でカラスが現れ付きまとわれている山行が続いています。偶然の繰り返しと判断するには少し不可解であると薄々感じていました。
Ｋさんによるとすべて憑りついた”魔物”の仕業でカラスはこれを警告し”魔物”から私を守っている存在らしい。確かに当初は不気味だと感じていたが、登山口や難所、山頂、下山後と様々な場所で現れ最近は「見守られているような雰囲気」を感じるようになりました。最近ようやく痛みや湿疹といった症状が軽減しましたが、それは自然治癒力とともに右肩に乗った黒い影が消えた事と関係するのかもしれない。”魔物”は時間とともに自然に離れるそうだが11月上旬に霊峰・恐山に近い烏帽子岳に登った事も良い方向に働いたそうだ。しかしこの山域を私が選んだのも偶然ではなく見えない何かが導いたらしい。
ヤマケイアンケート（2017年）によると約40％の方が「山で不思議な現象に遭った」、約50％の方が「霊界は存在する」「霊に憑りつかれたり、タタリに会わない行動をしている」と回答しています。今までは正直半信半疑でした。今回の経験をふまえて山には科学的に証明できない世界が確実に存在する事を信じます。これからも感謝、畏敬、そして怖れをもって山に登る事にしたいと思います。
嘘のような本当のような話にお付き合いいただきましてありがとうございました。
写真1は共に遠別岳登山口で私を見守るカラス。
写真2は右肩にできた難治性湿疹（汚くてすみません。）
