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2023年11月08日 13:07山怪全体に公開

白蛇の呪い

あの深夜の出来事が夢なのか幻なのか真実なのか未だに分からない。ただ思い出すだけで鳥肌が立つほど恐ろしい出来事であった。

10月下旬友人3人と群馬・吾妻にある有笠山と嵩山に登って来た(記録あり)。晴天にも恵まれ素晴らしい山行となった。途中高崎駅で下車し居酒屋で山を振り返りながら楽しいひと時を過ごした。
帰宅後はほど良い疲れと酔いですぐに眠りに就く。山から帰った夜はいつでも朝まで目が覚めることなく熟眠できる。この夜記憶に残らないたわいもない夢を見ていたことは覚えている。ふと「ある物」の気配を感じ目を覚ました。暗闇の中「ある物」は私の布団の上に乗って私の事をじっと見ている。二つの黒く光る眼と口から伸びる紅く細長い舌、1メートルはあるであろう細長い白い身体をくねらせている。まさしくそれは白蛇!であった。目を疑ったがあまりの恐怖に「うわー!」と大声を出してとっさに隣で寝ている妻のベッドに飛び移ったが、妻からは「何なのよ!痛いじゃないの」と怒られた。この間数秒の出来事であったが呼吸も脈拍も早くなりがたがたと体は震え慄く。恐る恐る自分のベッドをちらっと見たがその姿はいない。ただ間違いなくその姿に反応した自分がいる。恐怖もあったが疲れが勝り再び眠りに就いた。

朝を迎えた。深夜の出来事を思い出しベッド周辺を恐る恐る捜索するがもちろんその姿はない。あれは夢だったのだろうか?人生の中で夢に反応してとっさに体が反応したことなどないし夢を中断して目が覚めたのも事実である。再度自問自答するが答えはでない。ふと右手背部にひりひりとした痛みを自覚しよく見ると右手外側小指の下方に擦り傷がある。ベッドへ飛び移った時にできたものだだろうか。その傷は半円形に点状に小さな出血班が並んでいた。ただ右手をぶつけた記憶はなく柔らかい布団でこんな傷ができるとは思えない。
まさか蛇に噛まれた跡ではないか?その傷をネット上の写真で比較してみるとアオダイショウに噛まれできる所見に酷似していた。アオダイショウは稀に白化した個体が現れるという。あれは夢でも幻でもなく実際に私の前に現れ私の手に噛みついた蛇の仕業なのだろうか?白蛇は幸運をもたらす存在として知られるが深夜に突然現れ噛みついたとしたら私に対して悪意があるとしか思えない。
手に残る傷は何を意味するのだろう?現実には存在しない白蛇が現れる現象の不気味さに昨年山中で聞いた老婆の笑い声以上の恐怖を感じる。再び白蛇が現れるのではないかと考えると毎日訪れる夜が怖い。
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