![]() |
ご存じ日本列島。国土の70%近くが山林で占められ、世界有数の緑したたる山国でもありますね。
意外に思われるかもしれないが『山』の定義や基準はないに等しく曖昧模糊な世界。
従って、国内の山の数は未だ不明で、山とは何を基準に山と呼ぶかもあやふやで、何メートル以上が山なの? 等々、未だ闇の中の魑魅魍魎的謎なのですね。
(諸外国の山事情はさておき、日本の山のお話です)
ちなみに広辞苑の『山』をひも解くと「平地よりも高く隆起した地塊。谷と谷にはさまれた凸起部」となっている。
一般的、常識的に「国土地理院が決めているんじゃないの?」と考えてしまうが、地元で呼ばれている山の名称がそのまま国土地理院の地形図に記載され、「山」として認められのだとか。(意外でした)
要するに「地理院の地形図に山名が記載されることが山の判断材料」のようですね。
最近のデーターでは山の数たるや18.000山(国土地理院でさえ正確な数は把握しきれていないとか)
さて前置きはこれくらいにして、本題の【日本各地 同名の山々】
歴史に育まれてきた日本列島、当然同名の山も数多し。
最も多い同名のお山が『城山』(しろやま、じょうやま、きやま、ぐすくやま)の298山。
『城山』はそのほとんどが中世の山城に由来している。
298山の数は、国土地理院に載せられた「城山」の数であって、地理院の地図に添付されなかった無名の「城山」は、全国各地に多々埋もれている。
《 同名の山々とその数 》
城山・298 丸山・211 愛宕山・121 権現山・89
高山・82 大森山・66 飯盛山・56 妙見山・55
高倉山・53 茶臼山・49 天狗山・49 高森山・45
高尾山・43 国見山・42 黒森山・42 大山・41
天神山・41 三角山・39 向山・38 焼山・36
鳥帽子・35 中山・35 竜王山・35 観音山・34
以下省略
同じ山名に権現山・愛宕山・妙見山・天狗山・天神・観音山・竜王・等々、仏教信仰ににまつわる山名が多いのも当然といえば当然。
平安以降、「天台」「真言」の密教修験者(行者・高野聖)が全国各地の山岳を踏破したことにより”名付け親”となって同名のお山が広まったようだ。
丸山・大森山・高山・高森山・茶臼山などは読んで字の如し、氏素性は単純明快。観たとおりの、その山容から名付けられたことは言うまでもない。
高倉山のように山名に『倉』や『岩・巌・嵒・磐』の漢字が充てられた山は、山頂や山麓に岩が露出している山が多いそうな。
最も数の多い『城山』であるが二万五千分の一の地図では北海道と青森に「城山」の記載は皆無だが、風の便りでは青森の三戸に城山が。北海道にもアイヌの「城山」が三か所あるとのこと。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する