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長年、山では伴侶の伴とばかりに2本のストックを携え山歩きに勤しんできた。
ストックを”伴侶の伴”などと大袈裟に述べたが、山行に応じてその日の気分次第で使ったり、使わなかったり・・・・・。
市販のアルミ製ストックは軽量で重宝していたが、我が身同様”頼りない軽さ”が身に沁みる。案ずる通り昨年岩場で折れてあえなく粉砕。
ストックで思い浮かべるのは,古来から日本各地の霊峰巡りの修験者(行者)が手にもつ『金剛杖』 金剛杖も迷うことなき往時のストックですね。
聞きかじりでは、金剛杖は修験者にとって「大日如来」を表すそうな。
金剛杖は修験者の歩行を助け転倒防止に威力を発揮、心の支え。か弱い者(私のこと)の心と身体の支え。
その金剛杖。実は修験者が山で野垂れ死にしたときは死者を弔う『卒塔婆』となること知っていましたか。
そこで閃いたのが不要になった鍬の柄の再利用したストック作成。
柄の材質は木材のなかでも強度のある樫の木、となれば硬く粘りもあり耐朽性も良好ときている。樫材はストックなどの力のかかる用途にうってつけの材だ。(とまあド素人の思い)
不要になった鍬の柄を利用し造った現代版「金剛杖(ストック)」
軟なアルミ製にない手ごたえのある重みがたまりませんね。まさに我が身の用心棒だ。
握り手は滑り止めの綿糸を巻いて、石突きは銅製カラーで保護し、先端にステンのボルトを埋め込んで。仕上げに防腐塗料を施して「一丁あがり!」てなもんですな。
ところで石突き部がボルトでは登山道を荒らすことになりますな、これは取り外し銅製カラーだけに変更ですね。どうです皆さんも一本、質実剛健手造ストックは。
昔から「転ばぬ先の杖」なる格言があるが、急な岩場の登り降りなど、ストックの扱いになれていない人が使うと却って危険。
岩場を登る際ザックにはみ出して取り付け、岩に引っかけ事故になった事例を聞いたことがある。我が身を楽に支える杖もときには一転、危ない杖にもなるということですね。
今回造った「用心棒金剛杖(ストック)」その”立ち姿?からのんびり低山闊歩仕様向けでしょうか。
どこぞの山で、この「用心棒金剛杖」を小粋に携え、得意満面、意気揚々バカ面下げて歩く”若白髪の青年?を見かけたらそれは私です。見かけたら危ない奴と避けないでお声をかけてくださいな。
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