TVで雪国豪雪便りを目にし、雪を観てみたいと体内時計が動き、我が身は新宿から安房トンネルを潜り、飛騨高山行きの高速バスの車中の中に。2泊3日の駆け足雪見旅。
乗車=5時間半 往復料金=12,040円と限りあるお小遣いの乏しい私にはうってつけの格安乗り物。
来てみれば、高山もまた多くの渡来人が大きな顔をし市中を闊歩している。
街中をほっつき歩き、ツララ垂れ下がる民家の軒下に雪国の町のドラマを勝手に想像する。
窓辺に揺らめく、雪の被った洗濯物の一枚に人知れぬ人情話が彷彿と湧きあがる。一瞬夢と現実との虚実皮一枚のなかに我が身を置いた一瞬だ。
駅前の華やかさから逸れ、市内宮川の橋を渡れば町中の佇まいは様相一変。高山自慢の古い町並み伝統建造物は江戸の趣が色濃く満載。つかの間のサムライ時代のノスタルジーに身を置いた一瞬だ。
知らない街は迷子になりそうで足がもつれる。夜の人影の少ない街を歩くとなにやら街路樹にもヒトの吐息を感じ薄気味悪くなるときがある。街中の迷路を彷徨うことも、これまた”旅の快楽”なのでありますね。
さてと人生短し、生きていて動きが取れる間に郵便貯金なんざ下ろして日本列島すいすいと温泉に浸かり、美味いものを食べて楽しみ、日本経済活性化のために貢献しなくちゃ。
あの世とやらに郵便貯金をたんまり残し冥土に旅立っても、喜ぶのは不良息子と不良娘だ。
【写真は…】
・雪に埋もれた高山 宮川 昼の顔
・ 高山 宮川 夜の顔
・夜も更ければご覧のように詩情の闇に包まれる
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