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西高東低の関東の陽気のなか、奥久慈男体山を目指しひとっ走り。
奥久慈は北茨城の山中とあって空気も一転、凍てつく寒さに大変化。
千葉の田舎村に住んでいると、最も近場の山を求めると日光や北茨城の山となるんでありまして。
登山口の古分屋敷駐車場から見上げると、鷹取山の奇岩が目の前に。
「奥久慈男体山」は、山頂からの眺めもさることながら、いつも引きつけられるのが登山口の「大円地」からから仰ぐ男体山の勇姿でしょうか。
村人がゆったりと村道を行きかい、道端には道祖神の石像が立つ。野鳥が鳴き谷筋に細い川の流れ。ゆらりゆらりとたたずむ桃源郷の趣。周囲の情景から、日本昔話にさ迷いこんだ気分。
冬のこの時期、枯れ葉が引き詰められた山道は気分が癒される。
登山靴で踏まれた枯れ葉のザクザク音が心地よく、山の旅情気分を盛り上げてくれる。急ぐ山旅でもなしゆったりノンビリ歩くことにつきますね。
空気が澄んでいるからまっさらな風が吹く。
手入された杉林を過ぎ、雑木林を歩くこと40分ほどで「大円地越」の休息場に到着。「越」とは「峠」の意。伊豆の天城越えの峠はこの「越」の字を使っている。
「大円地越し」から登山道は男体山と鷹取岩に分かれる「大円地越し」から山頂への尾根はこの界隈きっての貴重なブナがみられる。
中腹の「大円地越し」なる曰くありげな地名は仏教用語からつけられたとか。(修行の後で会得する万物を照らす鏡のような智恵の意)
山頂には「男体権現」「伊弉諾尊」(いざなぎのみこと)を祀る石の祠。
山名から推察出来るように男体山は修験者の山。南側の斜面は断崖絶壁その名の通り男性的な景観だ。
男体山は標高こそ654mと低山ながら、山頂からの鳥瞰な眺望は素晴らしく、奥久慈の山々や久慈川の流れを眺められしばし眺望を満喫。
冬の快晴の日には遠く太平洋や富士山までも望むこともあるのだが……。
この日は今冬一番の寒さ、地面もしばれて池も氷面顔になっている。
奥久慈大子は盆地の底。地表の冷気も溜まりに溜まり我が身も凍える一歩手前。
【添付写真は】
・古分屋敷駐車場から 奥久慈のお隣 鷹取山の奇岩が累々と
・登山口の大円地から男体山を仰ぐ
・山頂には「男体権現」「伊弉諾尊」(いざなぎのみこと)を祀る石の祠
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