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奥鬼怒温泉郷は辻まことの愛した山の湯宿だ。
鬼怒川の源流、奥鬼怒温泉郷４湯の中の、最奥に湯煙をあげているのが「日光沢温泉」さらにその最奥に分け入れば日本最高所の高層湿原「鬼怒沼湿原・2141ｍ」
久し振りに厳冬期（2月）の日光沢温泉を、雪道に残る兎の足跡を辿りながら訪れてみた。
近年秘湯ブームで他の二湯がＴＶや雑誌で取り上げられる中、そういう軽薄な俗事？を一切拒否し「日光沢温泉」だけは昔ながらの湯治場的雰囲気を残している温泉宿兼山小屋だ。
”奥鬼怒�瓩箸い�字面から、何やら”おろ恐ろしい”イメージがほとばしるが、かって、日光、今市の人々から見れば、山深い奥鬼怒の谷は”魑魅魍魎”の世界に見えたのではないだろうか。
近年まで、今市の学校に入学した土地の子供は、サルの親戚と揶揄されたそうだ。
私が初めてこの地へ足を踏み入れたきっかけは『辻まこと』の一冊の画文集を目に止めてからである。私が初めて訪れたころは未だランプが灯っていた。
訪れた厳冬期の2月。玄関の奥が囲炉裏になっており、薪ストーブがチョロチョロ赤い炎で温かく迎えてくれる。懐かしい宿の玄関のたたずまいは昔のままだ。
入口のひさしに掲げられた隷書体で彫られた古い看板も風雪に耐え掲げられている。
ＴＶや娯楽的快楽を求める温泉宿とは無縁な山小屋だ。なかには来てビックリ、見てビックリ、何もないと憤慨する人も。「それ」を求める“輩”はそちらの方へ。
2月日間滞在したが、その間私一人の貸し切りであった。
早朝露天風呂に寒さで凍えた身体を湯船にドボンっ！脳天から「うう〜ん〜・・・」と何度となくため息がほとばしる。湯は３８℃ぐらいか？
ここは上高地と標高が違わぬ1,400ｍの高地、湯が冷めて当然だ。首までドップリ浸かり「う〜ん・・・」と、またまた極楽無窮の極致を彷徨う。
高知の露天風呂とあって、上空は時折強い風がひゅひゅーんと吹き抜け、木々に被さっている雪が宙を舞っている。
私一人とあって食事は囲炉裏の赤々と燃える薪ストーブの上座が定位置。誰からも煩わされることもない。
持参のコーヒーを入れ、ゆったりとした“とき�瓩魍擇靴燹�そしてまた湯船にドボーン・・・・・日が長いのかハタマタ短いものか、いつの間にか日が暮れて・・・・・
【添付写真】
・雪に埋もれた奥鬼怒源流
・日光沢温泉
・雪に包まれた日光沢温泉
tokusandesuさん、こんにちは
なんですか〜このステキなところは！
また、訪れたい場所が増えました
10ko3 さん今日は。
奥鬼怒温泉郷はこの時期、美しい雪山散策ができいいところです。
「日光沢温泉」は奥鬼怒温泉郷の中でも最奥地。温泉の風貌も昭和30年代の趣。今風の”ミーハーな方�瓩蓮屬┐─繊�」と・・・。
ここを訪れる（宿泊する）多くの方は日記にも記しましたが、日本最高所の高層湿原「鬼怒沼」目当て。
お勧めは新緑の季節。勿論紅葉の時期も・・・。
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