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夏の2ヵ月、北海道で避暑を企て北帰行(7月11日〜9月1日)終わってみれば53日の避暑旅。
帰路数日、東北各地の温泉行脚。硫黄臭を神体(身体)に滲みらせ無事帰宅。
さて、北海道に上陸し(苫小牧)直ぐ向かった一歩は「樽前山・たるまえさん・1041m」
山名由来はアイヌ語の「タオロマイ(川岸の高いところ)」アイヌの方々が称えていた原名は「ウフイヌプリ(燃える山)
別称山名もいくつか称えられ、曰く「タルマイノホリ」「玳瑁陟・たいまのぼり」「垂舞山」 「玳瑁陟」なんざとてもじゃないが読めません。
(さも知ったかぶり調子で能書き蘊蓄を記したが、町の瓦版や山岳案内師にお聞きした一夜漬けの“耳学問”)
「樽前山」は支笏湖に裾野を伸ばす特異な台形の三重式溶岩ドーム(溶岩円頂丘と呼ぶそうな)の山姿を浮かび上がらせ、外輪山の中央は白い噴煙ガスをもくもくと噴き上げ、黒い溶岩の塊がドーム状に盛り上がって、さながらオロ恐ろしき鬼牙城的趣。24時間監視体制がつづけられている活火山。
山頂はドーム山頂部(1041m)であるが、ドーム全体が噴煙で蠢いているため山頂は登山御法度。したがって実質最高点は外輪山の「東山・1022m」となる。
外輪山からは眼下に支笏湖、東側は広大な樹海が太平洋側に大きく広がり息をのむような大パノラマが広がっている。
山頂までの登山道は砂礫地で足元の踏ん張りが利かず膝に負担がかかり往生する。登山道の道筋にはこの山で発見された「タロマイソウ(イワブクロの仲間)」がいたるところに咲いている。お勧めしないが若気の至りで外輪山の内側に足を踏み入れたら珍しや真っ白なコマクサが咲いていた。
帰り道、中腹にあしらわれたベンチで支笏湖の湖面を眺めながら昼食のおにぎりを頬張る。余りの美しいパノラマ風景に尻がベンチから離れようとしない。
・樽前山溶岩ドーム
・中腹からの支笏湖
・外輪山内側に咲く白いコマクサ
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