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前々から美幌峠から眺める屈斜路湖と阿寒の山々が一望できる景勝地とお聞きし、何度もこの界隈を訪れてはいたがなぜかご無沙汰。満を持して今回の夏旅でついに嬉しや本懐である。
「美幌・びほろ」北海道の地名の多くはアイヌ語名から。なかには酷い当て字の地名も多々散見。「美幌峠」は「美幌」の文字面から、美しい幌を纏った馬車が風をはらませ峠道を通るような抒情的風景が脳裏に思い浮かんでくる。
白樺・カツラ・ナラなどの混成樹林 原野の樹林帯から標高が上がるに従い周囲の風景が一変、クマザサの緑広がる大草原の峠となる。
峠に佇めば、眼下に屈斜路湖の大パノラマが広がり、阿寒の山々が一望のもと。いやはや聞きしに勝るとはこのことだ。これほど開け広げた清々しい抒情的風景は北海道でもそう多く観られない。
しばし大パノラマを堪能し観光客の多い展望台から下り、道路の反対側の小高い斜面台地が気にかかる、道は設けられていないが、草付きが枯れたゴロゴロ石の踏み痕を辿って登ってみると周囲は広々とした草原台地。
わざわざ登る暇人は我一人。ところどころにヤナギランも咲き残っている。
白い標識の杭がある。地に隠れるように三角点。美幌峠の標高は525mだが、ここがその標高地のようだ。草原の彼方に長い裾野を広げる藻琴山(1000m)が端麗な姿を魅せている。
長年心に留めていた美幌峠からの眺めを堪能し屈斜路湖に下る。
夕闇迫るころ、ワイルド極まるコタンの露天風呂に我が身を埋没ドボン!湯の極楽苦楽浄土を彷徨ったのでありました。
・美幌峠からの屈斜路湖
・美幌峠に隠れるように置かれた三角点
・屈斜路湖畔のコタンの露天風呂
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