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山好きが、53日間もの長き道内漫遊旅ともなれば、当然お山散策にも足が向く。
羅臼湖は知床峠の西側、標高約700m、半島最大の湖と言っても周囲僅か4km。
ふた昔前まで、羅臼湖一帯は深い樹林帯に遮られ人を寄せ付けない幻の湖と世間で奉られ、クマの棲み処の一つでもあった羅臼湖を、疑心暗鬼を抱きながらも勇猛果敢?にハイキング。
羅臼湖への登山口は当局の思惑なのか駐車場もなく、明確な登山口標示も“スズメの涙”程度にひっそりと。どうも自然保護の観点からあまりヒトをおびき寄せたくない様だ(たぶん)
知床の定番コースは言わずと知れた「知床五湖」だが「羅臼湖」はいわば知床の隠れハイキングコースなのでありますね。
羅臼湖まではわずか1時間45分程度(3km)登山道は高層湿原に設けられていることから湿性植物や高山植物が楽しめる。標高700mなれど本州の換算値では2300mの高地となりましょうか。
登山道に分け入れば、直ぐにハイマツやダケカンバの腰までの樹林帯に遮られ見通しも悪く、歩く先々にヒグマに出会いかねないかと戦々恐々。
恐々辿り着いた最奥部の羅臼湖はまさに神秘の隠れ湖にふさわしい絶景だ。多くの登山愛好家、写真家を魅了して止まないスポットと語られるのもむべなるかな。
湖水から山筋を観ると未だ残雪が見え隠れする。朝の池糖は美しく澄みきって風もなく、空にはふんわり浮かれ雲。
湖はまるで静かに眠っているようだ。太古の匂いにしばし唖然と立ち尽くし、ついベンチに長々と腰を据えて原始の森の息吹を堪能。
小生どちらかというと“自然の物差し派”で急ぐこともない。ただね、綺麗ごと感嘆詞を乱発しているが、休憩していても常に神経が研ぎ澄まされ、クマさんのことが脳裏をよぎる。つい何度もキョロキョロ周囲を伺う体たらく。
いつも山では登山者の蠢きを邪険にしていたが、この羅臼湖では登山者が1人でもいる事で安心感が違う。クマさんが出現すれば彼を犠牲(人身御供)に仕立て上げ私だけが生き延びようと算段している計算高いワタシなのでありました。(笑)
・三の沼からの羅臼岳
・羅臼湖
tokusandesuさん、こんばんわ。
羅臼湖予告通り行ってこられたんですね。
片道わずか3kmほどですが、1時間45分も
かかったんですか?
自分もちょこっと行ってみたかったんですが、
視界10mみたいなときに行っても仕方がないので、
早々に退散しました。またこんど(*´▽`*)
k-yamane さんコメントありがとうございます。
道中いくつかの小さな湖面(沼)で道草し、写真を写しながら・・・。
知床5湖も好いですが、あそこはヒトの波が押し寄せていますからね。
その点羅臼湖は原始の雰囲気が感じられ、訪れる散歩者もチラホラ。
羅臼湖は秘境感もあり一度は行くべき処ですよ。
おはようございます。
2年前の夏に北海道旅行に行きましたが、羅臼湖は知らなかったです。こんな静かでいいところがあったのですね。有名スポットはどこも人だらけでしたので。
知床五湖はあさイチで到着したものの、北海道は紫外線が強いのか27℃でも体感33℃以上の猛暑で汗かきまくりでした。そして何より小さい虫(ユスリカ?)の数が半端なく、他のグループについていたガイドさんの口の中に入りまくってかわいそうでした。
小型観光船に乗って海から知床半島の山や滝を見れたのもいい思い出です。暑さで諦めていたヒグマも、沖のイルカも登場しました。
tokusandesuは、小虫のわずらわしさはなかったですか?
このあたり、クマさんはやはり怖いですよね。よくぞご無事で(笑)
AERIAL さんこんにちわ。コメントありがとう。
確かに知床はどこもかしこもヒトの波。羅臼湖は場所柄的にも観光客の来ない処。未だ太古の息吹が残る静かな山歩きが楽しめます。
夏の炎天下、日本全国虫さんたちの天国季節。当然リュックの中には防虫スプレーは必需品ですね。
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