先輩、知人、山仲間を見回すと、いつの間にやら多数の暇人(ご隠居)となって世間を彷徨い、身を小さくして呼吸している。
彼らと会って、決まって聞かされる台詞は奥さまに対する愚痴なるボヤキ節。(まあ、向こう様もでしょうがネ)
そこで耳にしたボヤキ節の一端を奔放お披露目大披露。
−A氏ー
定年と同時に、前から被りたかったというハンチング帽(鳥打帽)を購入。紳士然と小粋な装いで日々ウキウキお散歩に勤しむ。
数日し、奥さまが苦虫噛み潰した面相で「皆さんが一生懸命勤しんでいるときブラブラほっつき歩いて、ご近所に恥ずかしいたらありゃしない・・・・・」
A氏は二ヶ月後、仕事先を探し勤めに出ている。あの小粋なハンチング帽は、氏の部屋で埃を被って眠っている。
ーB氏ー
引退し、暫く立ったお昼時。「あなたの三度の食事のお世話は大変です。せめてお昼ぐらい互いに自由にお食事を・・・・・・」
今では昼食は、アンパンやインスタントラーメンで自己手配で簡単に。
「奥さんは?」「残りもので適当にやってるんだろ。どうも俺を外へ(仕事)出したがっているようだ」
ーC氏ー
女房からこんなことを言われたよ。「毎日貴方に監視されているようで嫌になります。仕事に出たくないなら図書館に行くなり、ともかくお昼は外に出てくださいな」
ーD氏ー
奥さまが「これから毎日貴方が家に居るのですから、今度は私が働きに出ます」なんと、本当に奥さまがパートに飛び出し、勤めに出ていると。D氏は洗濯をし、お風呂を沸かしボンヤリ奥さまのお帰りを待っている。
ーE氏ー
E氏は息子家族と暮らし、孫が何かを催促するたびに、奥さまが、「おじいちゃんに頼みなさい。 おじいちゃんは”いつもお暇“なんだから・・・・・」
こうして各氏の逸話ざる”愚痴なるボヤキ節”をお聞きし、暇人の敵は寄り添う奥さまと確信。みなさんもそう思いませんか?
えっ!私ですか?『君子危うき近寄らず』この格言の実行につきますね。
朝食が終われば我が隠れ家に逃げ去り「お昼よ〜」の呼び声で顔を合わせて、終われば再び隠れ屋へ。次に、あいまみえるのは「夕食よ〜」の声がかかった時だ。
もっとも、年何回も家出を繰り返している我が身。我が賢妻、私の家庭内での存在なんざ無視し、眼中にないようだ。 もう一度くどいようだが『君子危うき近寄らず』
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