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岩木山麓で、我が身の振り方どうしたものかと思案六法。地図を眺めていると「天皇山・てんのうざん」なるお山の▲表示。
「んん?天皇山?」「天王山」なる山は、あちらこちらに垣間見えるが「天皇山」とは・・・。
「天皇山」は亀ヶ岡縄文遺跡で名高い木造町の西の果て、日本海から僅か1km。標高57m。
山名を見ただけで思わず緊張、一瞬にしてひれ伏す「臣(しん)」なるワタシ。
好奇心イッパイ、暇イッパイ フトコロ寒し。で、訪れてみました天皇山。
標高から、山と謳うはおこがましいが、山頂には国土地理院お墨付きの三角点が置かれているってんだから立派なお山に値する。
それにしても青森の北端になぜ「天皇山」なる高貴極まる名のお山が?と誰しも疑問に思うもの。地元のお役人様に一席伺うと
「昔から地元の言い伝えで、壇の浦での源平の戦いで敗れた安徳天皇は、二位の尼とともに海に身を投じたことになっているが、津軽に逃れ、天皇山に宮をつくりそこに隠れ住んで…」云々が山名の由来。この類のお話は、北海道に落ち延びた義経伝説が有名ですね。
「明治の大日本帝国陸地測量部(現国土地理院)の地図にも天皇山と記されています」と。
なるほど、昔から地元では「天皇山」と呼ばれていたようですね。
何度か道を迷いつつ登山口に。山というより丘の趣(57mですもの)それでも木造町で最も標高の高い山となる。周囲は柏や松が繁り見晴らしは望めず、僅か数分で山頂制覇。
山頂に稲荷神社が。内部は綺麗に畳が敷かれ美しく管理されている。神社の前に三角点。
※手元の「日本山名辞典」をみると、和歌山県有田に「天皇山・90m・てんのうやま」の記述が。牛頭大王祀ったことから「天王山」とも。「天王山」がのちに「天皇山」に転訛したのでしょうか?
・遠くから眺めると丘のような趣の天皇山
・稲荷神社が置かれた天皇山 山頂。
・華やかに、これでもかと日本色満艦飾一色に彩られた稲荷神社内部
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