14年9月の御嶽山の噴火で、死者58人、行方不明者5人の犠牲者が出た。その死亡した登山者5人の遺族が、国と長野県を相手に総額1億5千万円の支払いを求める国家賠償請求訴訟を起こすことになった。
遺族側の代理人弁護士によると、今後、原告が増えることがある。
私はこの件に関する日記を、14年10月1日付けでヤマレコに書いている。「火山噴火予知連絡会とは何か? これは「官災だ!」と云ふタイトルだ。
我が国には「官災」といふ言葉は無い。私の造語だ。
こんな災害は、官による国民無視の災害で、官災以外の何物でもない。
我が国の大災害の殆どが「官災」と呼ぶべき災害だと、私は思っている。これ以前の、「福島の原発事故」や「広島の水害」等典型的な官災だが、この御嶽山の噴火事故も「官災」そのものだと言える。
福島の原発事故以来、役所や専門家と云われる人の無責任ぶりが際立つようになってきた。
御嶽山では噴火前に火山性地震が1日50回以上観測されていたにも拘らず、登山者への登山情報は警戒レベル1(普通の状態で、警戒不要)のままで、レベル2(火口周辺規制、半径1km以内立入禁止)に引き上げられていれば、事故は防げていた筈だ。
警告が無いから登山をして、63人もの犠牲を出して、気象庁は記者会見で「予兆は無かった」と嘘を言った。火山予知連絡会の会長、東大名誉教授藤井敏嗣は「火山予知とはそんなものだ」と嘯いた。
長野県は山頂に設置した地震計が、13年8月から故障していたのを放置したままにしていた。
何千億もの予算を使って、どの役所もするべき仕事を全くやっていない。こんな役人を、食わしているのは納税者たる我々国民だ。日本は未だ発展途上国の役人天国だ。
その上、こんな無責任な発言をされては、犠牲者とその遺族は全く浮かばれない。気象庁や役所が、遺族に謝ったと云ふことも聞いたことが無い。
私は最初から、こんな無責任な役人と御用学者は、豚箱に入れてしまうしかなと思っていた。
私の希望通り、やっと告発の目途が立った。嬉しいことだ。これで民主主義国家としての役人像が少しでも矯正されてゆく事は、将来の日本の為に必要なことだ。
P S
私の最初の日記(14/10/1付)に対しては、気象庁の回し者と思われるものからの、私に対する挑発や混ぜ返しがあったが、専門家や災害の担当部署は市民に対して、指示・命令をする部署だ。その指示・命令に対しては当然の事として、その責任がある。
御用学者には責任があると云ふ事だ。
私が、イタリアでは「地震は来ない」と言った学者が有罪になった例を引いて、日本でも当然有罪だと言った事に対して、私にお前が口だけでなく、行動を起こしたらどうだと、お門違いの、私を挑発した馬鹿者もいた。
URLの書き方が分かりませんが。この日記もコメントが多く、大変面白いですから、読んでみて下さい。
mesnerさん、こんにちは。
私も「御嶽山噴火」で多くのハイカーが犠牲になったことに当時怒りを感じ、当時のヤマレコの日記に「気象庁は事の重大性の結果責任を負わなければならない。気象庁の責任を追及すべきだ。」のような内容を掲載したら、間接的にだがヤマレコユーザーから、気象庁を批判するのは大人げないような趣旨の混ぜ返しを受けました。なぜ山愛好家が集まるヤマレコで同じ仲間のハイカーが沢山犠牲になったのに怒りを感じないのかと疑問に思ったが、気象庁は国土交通省の外局で国土交通大臣はある宗教団体の政党の政治家がなっている。その信者ならば、その政党の国交大臣までに責任が及ぶかもしれない気象庁の責任追及に対してはやめさせたいのではないかと思いました。
一年前の「軽井沢スキーバス事故」で多くの大学生が犠牲になった。これも監督官庁の国土交通省の責任が追及されてしかるべきだが、警察は死んだ運転手とバス会社とその運行責任者を書類送検して済ませるようだ。なぜ、このような事故を未然に防止できなかった、又は、規制緩和の名の下で、このような危険なスキーバスを野放しした監督官庁の国土交通省の責任を追及しないのだろうかと疑問に思います。マスコミも一切このことについて意見を言わないのもおかしいと思います。
metabo さん、今晩は。
ヤマレコのユーザーも十人十色で、思想・考え方色々だと思います。それは世の中一般と何も変わりません。だから、色んな反応があるのは当然で、こんな日記を書く時はその事を十分弁えておく必要があると思います。
軽井沢のバス事故は、御嶽山の悲劇とは性質を異にすると、私は思っています。
マスコミも原発事故以来、平気で嘘をつくようになりました。NHKの会長も、今度評判が悪くて辞めますが、「政府が右と言ってることを左とは言えない」と嘯くような教養のない、下劣な人間です。こんなNHKに、我々は視聴料を払わされているのです。政府のいふ事をその通りに繰り返すだけの放送を、我々は見せられているのです。北朝鮮や中国共産党とどこが違うのでしょう。全く一緒です。
日本独自の、記者クラブ制度のようなものもあり、日本のマスコミは殆どお笑い番組以外信用できません。TVは見ない方がいいですよね。
mesnerさん、こんにちわ。
今回の件は行政の不作為に警鐘を鳴らすという
意味では大いに結構な話だとは思うのですが、
当然、なにがしかの賠償が発生すると、
なにぶんお役所のやる仕事のことですから、今後は
まったく問題なさそうでも登山道閉鎖なんて措置が
取られかねないなぁと思わないでもないです。
いずれにせよ、原発が爆発しても
誰も腹も切らなきゃ逮捕もされないわけで、
ましてや火山の噴火をやです。。
賠償も結局、税金で賄われるわけですから、
当該責任者も応分に責任をとっていただきたいものです。
yamane さん、今晩は。
コメント有難うございます。
今回の提訴なんてことになると、その反作用で、全く問題がないような登山道までも、役所は閉鎖してしまうのではないかと云ふ心配ですね。日本の役所のレベルは、大体そんなものだと私も思いますよ。
やはり、日本は役人が政治をして、政治家は無能が多く、何もできず、政治や予算は役人が握っている、といふ発展途上国だと思います。
所詮、役人も政治家も、国民の民主主義のレベル以上にはなれないと思います。
mesnerさん、こんにちは。
痛快な日記に賛同させてもらいます。
少なくとも「ろくに予知できない事象」を「予知ができる」と国民を欺いて予算を確保しているのだから、しっかり責任をとるべきですよね。
ただ、このニュースに反応したネット民はおよそ9:1で「アホが訴訟を起こしやがって、自己責任だろ」と言う批判が占めています。
情けない世の中になってしまいましたね。
nanfutsu さん、今晩は。お久しぶりです。
ネット の反応とはそんなものですか。今の世の中、TVもアホしか見ないですが、ネットはそれ以下でしょうからね。分からないではないですね。
登山者の世界でも、自己責任と、バカの一つ覚えみたいに耳にしますが、その意味するところは、そう簡単なものではありません。
特に、御嶽山の事故は、そう簡単なものではないですよね。
先ず、今は研究部門から、地震や火山の予知に関する予算も、役人が握っています。そこにその甘い汁のお零れを吸うために群がる御用学者がいます。
そして、肝心なことは、その原資は我々の税金です。霞が関の役人は「省益あって国益なし」云われる通り、自分たちの天下り先の確保が、最優先事項です。
そんなからくりの、氷山の一角が綻びたのが御嶽山です。地震予知でも噴火予知でも、全く分からないのに、金だけ喰い尽くして、嘘ついて国民を騙したり、修理をせずに放ったらかしたり、そんなものだと嘯いたり、一体何をしてるのかといふ事です。そんな役人を我々国民は養っているのです。
そんな事を分かった上で、自己責任と云ふのですかね? もしそうなら、バカとしか言いようがありませんね。
mesnerさん、こんばんは
山に登って御嶽山が見えると、いまだに複雑な気持ちになるのは、私だけではないと思います。
私は噴火の4週間前、同じ土曜日、噴火時刻に御嶽の山頂にいました。
その山行で、御嶽教の信者さんの多いことに驚きました。最初の休憩でお話した方も中腹でお話しした方も、二人とも偶然同じ埼玉県人で、年に一度だけ登りにくるとのこと。
御嶽山には、年に一度だけ登山する人も多く、登山に不慣れな様子の方もたくさんいました。きつい山なのに、ファミリーも多かったです。
他の山とは、山岳信仰が特に強く登山者が異質な感じがしました。
二週間前から、火山性微動が活発化していたそうですが、それで危機感を感じた人は居たでしょうか。山に普段登らない人は、情報の確認場所すら分からないかもしれません。
御嶽山の噴火以来、活火山情報が細やかにされるようになりました。
犠牲になられた方々の死が、無駄にならないことを切に願うばかりです。
「電通」しかり、人が死なないと動かない行政はいつまで続くのでしょうか…。
casumin さん、今日は。
コメント有難うございます。
仰る通り、人間の歴史は悲しい歴史ですね。
元々、アフリカで、進化の結果、人類の祖先が生まれて以来、生存競争の歴史ですから。我々の祖先、ホモサピエンスも猿人や、ネアンデルタール人と戦って生き残って来たのです。
その後、世界は白人に支配されされ、有色人種は、日本と中国を除いて、全て植民地になりました。太平洋戦争の結果、日本は植民地にはなりませんでしたが、「国破れて山河あり」で、310万人が犠牲になりました。
しかし、戦後発展したのは、戦争に負けた日本とドイツでした。そして植民地が地上ら無くなりました。
ところで、今の平和な日本でも、天寿を全うできる人は幸運な人です。病気や事故、交通事故、地震、火事、津波、原発事故、etc ・・何で命を落とすか分かりません。天災・人災と色々ありますが、人災の中でも「官災」はいけません。
御嶽山の災害は典型的な官災です。予算を組んで専門家を雇い、国民を守るために仕事をしている筈なのに、まるで国民を守ると云ふ使命を感じられません。税金を払って、それで官に殺されるとは、どう考えても理不尽です。これに腹を立てなかったら何時立てるのですか。今でしょう。
御嶽山は独特の雰囲気がありますね。私は田ノ野原からリフト沿いに歩いて王滝まで下ったことがありますが、その途中の道には、ずっと祠や石像がありました。登山に来たことが分からなくなってしまう感じでした。
昔から山岳信仰で登る人が多い山だと思われます。今はスキー場があり、ロープウェイもありますから、沢山の人が来ますよね。
それなのに、火山性地震の兆候があったにも拘らず、安全だと普通の表示をしておいて、気象庁は兆候は無かったと嘘をついた。
噴火予知連絡会の会長は「噴火予知とはそんなものだ」と嘯いた。
一体彼らは何を考えて仕事をして、何を考えて会長の椅子に座っているのでしょうか。彼が責任を取って辞任したと云ふ話は聞いてません。
噴火の予知が分からなければ、分からないと言ふべきです。国民に対する責任なんか全く頭の中には無いのでしょう。国民をバカにして税金だけを喰い物にしている、こんな役人と御用学者は、我々が何として排除するしかありません。今のマスコミはNHKはもとより、新聞も民放も真実を、本当に国民が知りたい事を報道してくれません。
結局、我々が賢くなる以外に方法が無いのだと思います。
私は、この裁判で、役所のカラクリと、責任の所在が明らかになる事を期待しています。
mesner さん、興味深く拝見させていただきました。
事件の性質を抜きにして、"国家賠償請求"という、ある意味、国民に認められた"救済手段"を利用して、行政側に"物申す"姿勢は、法治国家である以上、尊重されるべきものの筈ですが。。。
ネットの記事を見る限り、自己責任云々と、賠償金に対する批判としか受取れないようなのコメントで溢れかえってますね
行政側の都合で"警戒レベル"などと、一般人に信用させるもっともらしい基準を作った事に対する責任の有無ともかく、その運用責任については、今後への影響を考慮し、掘り下げた討議を期待したいところです。
賠償の請求額にのみ反応しやすい世の中も如何なものかと思いつつ…
受け狙いか?それを強調するようなメディアの取扱い方法にも、嫌悪感を抱いております。
inakabus さん、今日は。
コメント有難うございます。
私は、TVもNETもニュースと評論以外はあまりみません。nanfutsu さんのコメントにもありますが、9:1位の割合で提訴は不評らしいですね。
今の日本社会は、福島から被曝を逃れて避難してきている、小学校の子供たちまでもがいじめに遭ったり、賠償金が有るだろうと言って金銭を揺すり取られる等々、まともな常識では考えられないような世の中ですね。
御嶽山の賠償金も、このレベルですかね。特に最近の世相は酷くなっていますね。世の中、やっかみだらけですね。
とかく人間は勝手なもので、自分に関係のないことや、無知なことに対して共感するとか、思いやるといった感情が湧かないと言った事はありがちですが、福島の人々の苦境は普通の常識人だったら誰でも実感できる筈です。これに同情できなかったら、その想像力が無いとしたら、それこそ可哀そうな人間だと思います。
それに比べると、御嶽山の災害は登山者も、観光客も半分遊びですから、それで賠償金とは虫が良すぎると思ってるのでしょうかね。「正義」も無いと。
登山をしない者にとっては、福島より理解し難いかも知れませんね。しかし上にも書いた通り、これは税金とか予算とか、専門家とか御用学者とか、税金で我々が養ってる役人とか、役所とかを知る良い機会だと思います。
日本の大きな災害は主に「官災」です。少なくとも、登山者たる我々は、山の災害に関して、予算の無駄使いと役人の間違った働き方を、批判しなければ、役人天国を助長することになるだけです。
云ふに及ばず、日本のメディアも問題があります。要はマスコミにとって、スポンサーと視聴率が最も大事なことで、真実や国民が知るべき事を報道することは二の次でしかありません。報道の大半は誤魔化しや嘘の記事だらけです。政府や役所の発表をそのまま流すだけのマスコミは要りません。それは中国や北朝鮮と同じです。
民放はまだ無料なので、我慢できますが、NHKは強制的に視聴料を徴収されます。今のNHKは早く民営化するか、取り潰してくれと、私は思っています。
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