本当は、下山時も山歩きの楽しみの半分が残っているはずなのに。
この山に一日を捧げる(dedication)つもりで来たのに、実際は目標(山頂)に向かっているときしか楽しんでいないのではないか?
なんだか山に失礼な気持ちになってしまう。
オリンピックで金メダルをとった選手に「次の目標は何ですか?」とインタビューするような世の中で、きっと、私もひとつの目的を達成したらすぐに次の目標を持たなくてはならない、目標から目標へ、点から点へとジャンプするような生き方、思考様式に捕らわれているのだろう。
本来、登山とは無駄なもの。タイムパフォーマンスとは対極にあるものだ。
自分が居る、この場この時を味わうために、次は下山時も新鮮な気持ちでゆっくり歩いてみよう。