奈良県の東海自然歩道の地図を見ると、山の山頂を1ヶ所も通っていない。これまで東京から三重県まで歩いてきたが全ての県で多くの山の山頂を踏んできた。残りの滋賀県、京都府、大阪府でもルート上には幾つか山の頂がある。
東海自然歩道に対する私の認識は東京から大阪までの低い山の頂を結び、山がない所は道路を歩くようにルートを作った、というものだった。奈良県に山がないわけではないのに、山頂を通らないルートになっている。亀山(曽爾高原)や額井岳は少しルートを変えれば山頂を経由できると思うのだが。
その理由を考えながら山の辺の道を歩いているとき閃いた。「山の辺の道」がその原因ではないかと。奈良県の東海自然歩道のルートを決めた人になったつもりで考えると、奈良県には「山の辺の道」という古代からの道があり、少し遠回りになるがこの道を東海自然歩道に利用すればメリットが大きい。山の辺の道以外の所は山の辺の道を参考に、山の山頂は通らずに「山の辺」すなわち、山すそに沿って自然歩道を作ろう。かくして山頂を通らない奈良県の東海自然歩道は出来上がった、のではないかと。
しかし、私が奈良県の山の山頂に1度も立たなかったわけではない。私の東海自然歩道の副題は「東海自然歩道と寄り道登山」である。歩道の近くにある山には時間と体力がある限り登ろうということである。これまでに山梨県の竜ヶ岳、岐阜県の養老山等に寄り道してきた。奈良県では4/20に亀山峠から亀山(849m)に寄り道登山をした。さらに4/22に額井岳も登る予定だったが体力と時間がなく断念した。年は取りたくないものだ。亀山は奈良県の唯一登った山になりそうである。
もう一つ、奈良県では湖畔を歩く所が多かった。室生湖、初瀬ダム、白川ダムとどれも湖岸の半分ほどを歩いた。山梨県の本栖湖では湖の一部分をあるいたが、他の県では湖岸を歩いた記憶がない。奈良県では山すそにそって歩道があるので湖岸を歩く事が多いのかもしれない。
山の辺の道を模した奈良県の東海自然歩道は山歩きの好きな人には物足りないかもしれない。しかし、私のような老人にとって山の辺の道は一日中歩いても飽きることは無いし、危険な所もは無い最高の東海自然歩道であった。
私のH.P「東海自然歩道と寄り道登山」
https://trekking10.shop/toukai-si/sousyuuhenn/recordf.html
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