しかし小屋前で早速トラブル発生。ヤマレコの地図アプリが「GPSが使えない状態・・・」と出て動作しない。暫くスマホをいじってみたがわからない。近くの若者に聞いてみる。暫くいじってくれたがだめ、次の若者に聞いてみるがやはりだめ、3人目の若者が「再起動してみれば」そこで再起動してみると!!直った。「三人寄れば文殊の知恵」である。
小屋から大天井岳への登山道を10分も歩くと涸沢を前にした奥穂高岳が見えてきた。早速デジカメと思ったがデジカメは昨日の入山時に紛失してしまったのだ。仕方なくスマホのカメラで撮影。
スマホのカメラは好きではない。どう持って構えて良いかわからない、望遠の拡大加減が難しい、シャッターに触れると2,3枚撮れてしまう、手振れする、写真機能がいつの間にかビデオになっている等、理由は山ほどある。
1時間ほど歩いた所で雷鳥の親子に遭遇、暫く写真を撮る。雷鳥が登山道の近くにいるのは人間は無害と知り、鷹等の天敵から身を守るため人間を利用しているのだろう。雷鳥と出会った辺りで横通岳への道は大天井岳への登山道と別れるが、道はしっかりしている。コマクサがあちこちに咲いているので、踏まない様に注意して歩く。
8時45分 横通岳2767m山頂、日本で73番目の高山らしい。
突然道の無い方角から10名ほどの若者が飛び出してきた。某大学のワンゲルとのこと。60年前の私もワンゲルしていたな〜と暫し昔をしのぶ。
若者たちが居なくなった後は横通岳を独り占めする。
無風快晴、いや所々に雲が浮かんでいる。一番近い山はもちろん常念岳、その右に奥穂を中心にした穂高連峰、キレットを挟んで南岳から槍ヶ岳、大天井岳、燕岳その後ろには後立山連峰。常念岳の左側には富士山が見えるがそれ以外の山々は逆光のためよく見えない。槍が正面に見える位置に丁度良い石があるので腰掛ける。
いつの間にか東側(安曇野方面)は雲のため何も見えなくなり、槍、穂高にも雲が纏わりついている。横通岳山頂に着いてから1時間ほど経過していた。いつまでも座っていたいがそうもいかない。昨日の入山時には夕立にあっているので今日も降る可能性がある。
下山は大天井岳に向かって尾根をいく。尾根道はハッキリした道ではないが危険な所はない。途中から尾根道を外れ、常念から大天井岳への道を目指して適当に歩く。
小屋の手前でテントサイトの住人と暫くよもやま話、後日ヤマレコ常連の「オレンジの長靴で三百名山」さんと判明、ヤマレコの世界は狭いものだ。11時半常念小屋帰着。
小屋の食堂前の槍ヶ岳が正面に見えるテラスに座り、ビール、昼食を頼む。槍を見ながらビールをゆっくりと味あう。ビールがが無くなると持参の泡盛に切り替える。近くに居た60代と70代の男性としばしいや2時間ほど山談義。前を見ると槍ヶ岳がずうーと顔を見せている。気持ちが良くなった所で部屋に帰り、2時間ほど昼寝。夜もぐっすり寝られた。
横通岳は今年一番の至福の登山だった。また登りたい山である。
が、しかし、横通岳に登るには常念小屋に入・下山しなければならない。私の体力ではこれがきつかった(日記16)。入・下山を考えると横通岳にはもう登れないだろう。
私のホームページは
https://trekking10.shop/
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