いつの間にか秋になり誕生日が過ぎ83歳になっていた。
今秋は山のドングリが凶作らしく熊の目撃情報が多いようだが、熊というと思い出す事がある。
私は日本の山で、鹿やカモシカによく出会うが、野生の熊には会ったことが無い。しかし、海外では何度か熊を目撃した。
アラスカのデナリ国立公園をトレッキングした際は、歩行中には出会わなかったがバスの窓越し2mでグリズリーに対面した。
https://trekking10.shop/alaska/denali/record0.html
2002年カナディアンロッキーにトレッキングに行った時の話である。
バンフ近郊のシャドウレイク・ロッジに向かって林道を歩いていた時、バッタリ熊に出会った。約30mの距離!私の方が先に気付き立止まる。熊が藪から道路に出てきた所だった。次の瞬間熊も気付いたようで、道路沿いに向こうに逃げ出し、曲がり角で見えなくなる。5分ほど待ってから恐る恐る熊のいた所を通り過ぎ、その後は熊に会うこともなくロッジに着くことができた。
シャドウレイク・ロッジに2泊してトレッキングを楽しんだ後、帰路についた。
帰り道は熊に出会わないようにアラスカで買った鈴を鳴らしながら歩く。往路で熊に出会った付近の急な曲がり角に来た時のことである。
突然黒い生き物が赤い舌を出し、牙をむきだして飛び出してきた。距離は1〜2m、クマ〜??心臓が飛び出るほど驚く。「鈴を鳴らしているのに何でー!!」と思ったのを覚えている。
それは黒い犬だった。黒いラプラドール犬の飼い主は悠然と後ろから歩いてきた。飼い主とどんな話をしたか覚えていないが、私はしばらく道路脇に腰を下ろして休まないと歩けなかった。
あとで考えると、犬は鈴の音を聞いて喜んで、曲がり角を走ってきたのだろう。
また、当時私はネロという名の黒ラブを飼っていたので犬の匂いがしみ込んでいたのかもしれない。
https://trekking10.shop/kanada/kanada9/record0.html
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