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よし、自分で確かめるぞ!と張り切って望んだ。
善峯寺から歩き出し、12時半ポンポン山山頂で桜餅、おはぎの昼食。さて、山頂広場を出た所で思い出した。ポンポンなるかどうやって確かめるか?最近は町中と低山歩きが主なので、登山靴ではなく運動靴であり、足音は期待できない。
そうだ、年寄愛用のあれがある。山頂には10名ほど登山者がいるが、私以外あれを使っている人はいないようだ。それだけポンポン山が容易に登れるということだ。
あれとはストック(ゴムキャプ付き)である。今日もポンポン山の上り始めの急坂で足の負担を減らすため、ストックを出し腕の力で登ってきたのだ。
さて、山頂広場を出たすぐの踏み跡はあるが正規の登山道ではない所をストックで「ポンポン」とつくと確かに「ポンポン」と聞こえる。もう一度確かめる「ポンポン」と突くと「ポンポン」と鳴る。やはり通説は正しかったのだ。
しかし、小石だらけの正規の登山道で「ポンポン」とやってみると「・・・・」ポンポンとは聞こえなかった。
後日、ポンポンと音がするかどうか確かめた人の記録を見ると、ほとんどの人が足音で確かめ、ポンポンとは聞こえないと記している。私の場合はストックで確かめたのでポンポンと聞こえたのだろう。
そこで「昔は足踏みするとポンポンと聞こえたのに、現在は聞こえない」という事に私なりの解釈をしてみた。
現在登山靴の人が足踏みしてもポンポン音がしないのに、昔の人がわらじで足踏みしてポンポン音がしたとは考えられない。「足踏み」という前提が間違いなのだろう。
ポンポン山には本山寺、神峯山寺がある。調べてみると両寺の開祖は役行者、役行者と言えば修験道(山伏)で両寺とも最近まで修験道に係わっていたようだ。山伏の修行には金剛杖がかかせない。
私も昔遍路をした際金剛杖を使ったが、持っていれば平らな道でも必ず突く。突くと木製なので小さな音がする。本山寺の山伏が修行のためポンポン山に登り、金剛杖を突いたら「ポンポン」と他の場所とは違う音がした。わらじで足踏みしても音はしないが、金剛杖なら音がする。
山伏がこの珍しい現象を村人に話し、これが次々に伝わる間に村人が金剛杖を足音に変えて自分の経験談として話したというのが真相だろう。
もし私が山頂付近でストックを手にしていないで、足踏みで確かめていたら、ポンポンという音は聞こえず、この日記は違ったものになっていただろう。杖を頼りの年寄の登山もたまには良いことがある。
ポンポン山山頂手前では満開のカタクリの群落に遭遇し、しばらく鑑賞、撮影をした。??片栗粉の原料はカタクリの地下茎だと聞く。カタクリとポンポンという音は地下で繋がっているのかもしれない。


私のHPは
https://trekking10.shop/



ぜひ整備されていない所を杖かストックでポンポンしてみてください。
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