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このコースは数年前から挑戦してましたが、
天気の急変や体調不良で数回失敗に終わっていました。
まずは行者堂からスタートですが、ここで10時30分だったのでまず遅い。
女峰山までの各地点までのコースタイムは荷物が重いのでやはり遅い。
ただ今までの失敗を考えると焦ると体力の消耗が早くなるので
じっくりと小股でペースを保つよう心がけました。
女峰山手前の唐沢非難小屋に15時40分着
ペースはやはり遅いですが、疲れはあるけどまだ余裕がある。
小屋にいた人に聞いたところ、以前このルートで男体山まで行ったがかなりきつかったとの事。
水場で4ℓ汲んでから女峰山頂上へ17時過ぎ到着。
水の重さでペースが更に落ちているうえに、ガスが濃くなってきた。
山頂で小屋泊の人にアドバイスをもらい別れ、細い稜線をガスの中歩く。
ここは一度歩いているけど視界が悪く先が見えないので距離感がつかめない。
17時50分帝釈山着
寒くなってきたが休憩をしていると夕日が少し出てきた。
私の好きな黄昏時の金色の光がガスに反射して不思議な世界になっている。
ヘッドランプをつけ荒れた樹林帯をひたすら下り、19時前に富士見峠着。
ここは工事車両が入ってこられる林道で平たくなっているので
テント場にいいなと以前から目を付けていた。
しかし私はツェルトなので樹林帯の中で良さそうな所を探さなくてはならない。
疲労と頭痛と吐き気でだるい。なんとかツェルトを張って中に倒れ込む。
多分高山病と軽い脱水症だろう。アルファ米のわかめごはんを作ったが食欲が湧かない。水をたくさん飲む。あと4.5ℓぐらいあるので心配は無い。
明日回復しなければ下山しよう。
朝目を覚ますと5時過ぎだった。5時に出発の予定だったが寝すぎた。
体調は良くなっていたのでコーヒーを飲んで軽く食べて6時に出発。
7時過ぎ 小真名子山着 ガレた岩場の急な登りがきつかった。
景色がよく帝釈山、女峰山、一里ヶ曽根のラインが見える。
8時過ぎ 鷹の巣 ペースが上がらない
平らなスペースがありテントが張れそう 水場が無いけど
9時 大真名子山着 岩がごろごろしているが広い山頂で展望が良い
フルーツグラノーラと昨日の夜作ったわかめごはんを食べる。ラーメンと餃子が食べたい。
急な下りや石と木の根のミックスで疲労が蓄積していく。下りだけど楽な下りではなく、荷物の重さで足が痛くなってくる。
休み休み焦らず下っていくと八海山神像が出てきた。
10時40分 志津乗越
とうとう目の前に男体山がある。道路から脇に入ると志津非難小屋と祠があった。
こちらからの入山はなるべくご遠慮くださいと書いてある。
数年前厳冬期の女峰山へのルートを歩いていると、ワカンや登山靴ではない足跡が向こう側から続いていた。
要所要所に新しく雪に埋もれていない御札が置かれていた。
それを見て以来男体山へはこのルートで登り二荒山神社へお参りすると決めていた旨を小さな祠で告げてから入山した。
この裏男体山ルートはかなり荒れていた。水に削られて木が倒れていて滑りやすい。
その脇に新しく踏まれている所もあるのだが下からではルートが見えにくい。
あと裏側はあちこち崩れていたり補修工事の手が入っていたり表から見るイメージとは結構違う。裏ルートからだが結構な人とすれ違った。
9合目までは登りがきつかったが、急に広くなって眺めが良くなった。
木が生えている横を足早に進み急に富士山のような赤く細かな溶岩質になった所で見えた山頂の剣。
13時35分日光男体山着
山頂はガスの塊がきたり消えたりで残念ながら中禅寺湖全体は見れなかったが、自分の心は晴れ晴れとして満足だった。
あとは余裕を持って下山で終了のはずだったが、私は表ルートを甘く見ていた(笑)
山頂でお参りしてから気分良く下山をはじめたが、最初は溶岩質で滑る。次に補修された道が歩きにくい。今度はでかい石と小さい石の急な下り。1泊の装備だと膝にかなりの負担がかかり転びそうになる。
疲労もピークに達しているのでペースはがた落ち。焦る必要は無いのでゆっくり行くのだけど長い。途中車道と合流しての道で足がかなり痛くなった。
笹と大木のひんやりとした所でやっと鳥居が見えた。
17時二荒山神社着
この厳しいルートを無事に踏破出来たことに感謝して自動販売機へ急いだ。
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