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ヤマレコユーザーの皆様にもおなじみのチケットかと思います。
私も10代の頃から愛用していまして、このチケットを活用して北は函館、南は鹿児島まで全国を乗り歩いたものです。
近年はまとまった休みが取れない勤務のため、あまり遠出はできなくなりましたが、春夏冬のシーズンには日帰り旅行に活用しています。
この冬も1日分の18きっぷを手に入れましたので、1月8日火曜日に日帰り旅行してきました。
今回の旅では来春引退が決まった車両にお別れ乗車をしに長野・北陸方面へ出かけて来ました。
今回の行程
穂積5:41〜6:09名古屋6:12〜7:34中津川7:38〜9:51塩尻10:01〜10:17松本10:54〜12:20長野12:45〜14:17直江津14:51〜16:54富山17:14〜18:12金沢18:23〜21:01敦賀21:10〜21:51長浜21:58〜22:12米原22:43〜21:14大垣23:18〜23:25穂積
穂積を早朝に出発すると長野・北陸を大回りして終電で帰ってこれるんですね。
しかし、実際は朝の5:41発に間に合わず、中津川〜塩尻で特急を使う羽目になりました(18きっぷでは特急は乗れないので、特急券と乗車券で余分な出費となりますが…)。
これまではなんとなく車窓を眺めて写真を撮るような感じでしたが、ヤマレコを使わせて頂くようになってから車窓から見える山が気になるようになり、楽しみが増えました。
今回も車窓から見えた山についても書いてみたいと思います。
予定に列車に乗り遅れて、穂積を発ったのが6時7分。
辺りはまだ暗く、景色も見えないので名古屋までしばし仮眠。
中央線に乗り換えて中津川へ。
昨日の睡眠不足もあってまたもや就寝。目が覚めると中津川手前の恵那でした。車窓を雪をかぶった御嶽山がちらっと横切ります。
中津川で30分ほど特急列車の時間待ち。
待っている間に名古屋行きの座席指定快速列車セントラルライナーを撮影。
この列車も来春で廃止になるので、廃止前に一度乗っておかないと。
駅の跨線橋からは朝日をバックに恵那山を望めました。
中津川から塩尻まで、特急しなので木曽谷を快調に進みます。
ここでも去りゆくものとの出会いが。
来春でJR東海管内の特急列車の車内販売が終了するのでした。
ちょうど乗車中に回ってきてくれたのでコーヒーを注文。
木曽谷の渓谷美を見ながら飲むコーヒーは格別ですが、春以降は缶コーヒーで我慢となると寂しい気がします。
木曽谷に入ると進行方向右手に雪をかぶった山が見えますが、山名がわからず。風越山かな?
肝心の御嶽山は木曽谷に入ると木曽福島手前で一瞬見えるだけでその雄姿はほどんど拝めません。
木曽谷を抜け、塩尻手前からは進行方向左手に北アルプスが姿を現します。
雪で真っ白な穂高連峰。乗鞍も谷間から少しの間顔を出します。
塩尻から松本の先までずっと見えているのは穂高連峰の前衛、蝶ヶ岳〜常念岳の山並み。夏はその頂に立ちたいとの思いが強まります。
写真2枚目は塩尻手前から眺めるこれらの山並みです。
塩尻からは予定通りの行程に復帰。
この旅で一番の目玉である115系電車が待っていてくれました。
国鉄時代からずっと信州を走り続けてきた115系電車(写真1枚目)。信州の山に鉄道で出かけるとお世話になる車両ですが、来春で引退することになりました。
今回はその乗り心地を味わうのが一番の目的。
発車・停車・トップスピードでのモーターの唸り。
最近の新型車両ほど滑らかではないものの、重厚感のある走り。
景色を楽しむにはもってこいの4人掛けボックスシート。
去りゆく車両にお疲れ様の気持ちを込めて、その乗り心地を味わいました。
松本から長野までも115系電車の重厚な走りを味わいながら進みます。
明科までは車窓には北アルプス。
明科以降は山並みに隠れてしまいますが、聖高原手前で真っ白な頂が短時間顔を覗かせます。白馬岳かな?
スイッチバックの駅である姨捨からは善光寺平一望の絶景が望めます(写真3枚目)。長野市街の背後にそびえるのは飯綱山。
日本三大車窓であるこの眺めをボックスシートで楽しめるのも春までの期間限定です(後任の車両は善光寺平側は横に長ーいロングシート、これはサービスダウンでは??)。
長野で25分待ち。待ち時間に少し途中下車して長野名物おやきを買い求めました。
今回は野沢菜とナスのおやきを購入。
もっちりした生地とみずみずしい具が合わさってとてもおいしく頂きました。
長野から直江津までは信越本線を特急車両の189系に揺られての旅。
元々は上野〜長野・直江津を走っていた特急あさまの車両ですが、新幹線に追われて長野〜直江津の快速列車で余生を送っているのでした。
新潟県境が近づくにつれ、車窓には雪が増え、妙高高原付近にからは一面の銀世界になりました。
長野まで晴れていた空も北陸に入ると曇りで時々小雪が舞うようになり、楽しみにしていた黒姫山、妙高山の展望は得られずちょっと残念。
14時17分。直江津に到達。岐阜を出発してから8時間で新潟県まで来ました。遠くまで来たなぁ。
ここからは北陸本線で富山・金沢・福井を経由して帰途に付きます。
直江津からは国鉄時代には急行列車として走っていた475系が乗せて行ってくれました。窓下のテーブルの下には栓抜きも残るオールドタイマーです。
4人掛けボックスシートも元急行用なので幅広でクッションも快適。
モーターの唸りも高らかに小雪ちらつく北陸路をとばします。
進行方向右手には冬の荒々しい日本海がどこまでも広がります。
富山平野に入ると左手には立山連峰が広がる…はずでしたが今日は雲の中。
長野〜直江津〜金沢までは車窓に建設中の北陸新幹線も目立ちました。
平成25年春に北陸新幹線が開通。東京から富山へも素早く移動できて、首都圏から立山登山も便利になることでしょう。
しかし、新幹線と引き換えに長野〜直江津の信越本線、直江津〜福井までの北陸本線はJRから経営分離され、第3セクターの鉄道に。
ここを走る189系、475系といった魅力的な車両も引退となることでしょう。
18きっぷで訪れることができるのもあとわずかとなりそうです。
富山を過ぎると日が暮れ、あとは淡々と夜の北陸路を進み、予定通り終電で穂積に帰還しました。
今回の旅は去りゆくものたちに出会う思い出深いものになりました。
車窓から見えた山もいずれ訪ねたいと思います。
長文・駄文、お読み下さった方、ありがとうございました。
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