山で泊まるならテントがいい。これは前から変わらないんだけど、テントが無理な場合の選択肢の優先順は、最近変わってきた。
昔は、テントが無理なら避難小屋、他に選択肢が無ければ営業小屋という順序だったんだけど、最近はテントが無理なら営業小屋でいいやと思うようになってきた。避難小屋は、もうあんまり泊まりたくない。
営業小屋も避難小屋も、プライバシーがあんまし無いという意味では一緒だけど、営業小屋は管理人がいるので何か言いたいことあれば管理人を介することができるし、寝るところと居間はだいたい分離されてるので、面倒くさい奴(カラミ酒なオヤジとか)がいるときには寝室に逃げればまあなんとかなる。けど避難小屋では基本的に1部屋だけで逃げ場は無いし、面倒ごとが起きても自分たちで解決しないといけない。まあ面倒事っていっても延々とくだらない話に付き合わされるとか以外にはそうそう無いんだけど、それでも俺には十分面倒なので。
まあ、運良く独占できれば避難小屋も天国なんだけどね。いままで避難小屋を一晩一人で使えたのは、十文字峠の近くにある四里観音避難小屋ってとこと、伯耆大山の裏にある駒鳥避難小屋ってところの二回だけ。関係ないけど「駒鳥」は夏は蛇の住処になるらしいねぇ、小屋の中が。
話は逸れるけど、俺の場合、営業小屋でのほうが「客は自分ひとり」が多い気がするな。記憶にあるだけでも、八ヶ岳の権現小屋、雲取奥多摩小屋、桧洞丸の青ヶ岳山荘は一人だった。青ヶ岳山荘のときなんて小屋番さんが2人(おそらく夫婦)いて、客は俺一人なんでまるで立場が逆転したようだったw
その中でも、権現小屋の小屋番さんとは、食事のときも同じテーブルを囲んでいろいろ話をした。まだ30代ぐらいに見える若い男の人だったんだけど、 20代のころ脱サラして山小屋に就職したのだとか。歳が近いこともあって、自分と近い目線でいろいろと話ができて面白かったな。翌日は青年小屋まで歩荷があるってことで、下山する俺と一緒に青年小屋まで歩いた。いろいろ花の名前を教えてくれた。あのときのお兄さんは今も元気かな。店長ならぬ小屋長に出世してるかなw
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