|
山行記録にするにはあまりに短すぎる「山行」だったのでこちらに。
昨日は甲府で前泊し、今朝の電車で長坂に移動、そこから予約しておいたタクシーで竹宇駒ケ岳神社へ。支度をして7時15分に登山開始。
しばらく登り、950m等高線付近を一旦トラバースした後、再び尾根上の登りに転じるところで、登山道上にネズミか何かの死体があり、それに10〜20匹の蜂(種類は分からなかったがスズメバチではない)が群がっているのに出くわした。登山開始から約40分後、7時55分頃だった。
登山道脇にそれて通過したものの、一匹が追いかけてきて、何の躊躇も無く左のふくらはぎ裏にブスリといかれた。瞬間激痛が走る。
即座に撤退を決断し、再び刺されないよう今度は登山道外を大きく迂回し、来た道を引き返す。50mほど離れ安全と思われた所で携帯を確認すると電波があったので、来るときに使ったタクシー会社に迎車の依頼と、もしわかれば付近で利用可能な医療機関を教えて欲しいと頼んだ。
約20分程で竹宇駒ケ岳神社に下山。タイツを脱いで患部を確認すると、腫れはちょうどヤブ蚊に刺されたときのような感じ(もちろん痛みは比較にならないが)で、よく言われるように脚全体が腫れ上がったりはしていなかった。タクシーが来るまでの間、手持ちの水で患部を洗い流した。
その後タクシーで、近くの白州診療所に着いたのが8時35分。しばらくアイシングし(冷やしている間は感覚が麻痺して痛みが和らいだ)、刺されてから1時間経過した9時の時点でアナフィラキシーショックやその他アレルギー症状が出ていないことを確認し、重篤な症状に至ることは無いだろうという診断が降りた。
その後は抗ヒスタミン剤を点滴&患部に塗布し、アイシングを固定してもらい治療終了。
痛みは相変わらずだったので登山は中止し、近くにあった道の駅白州で昼食を取った後、バスと電車で帰宅した(というかこれを書いてる現在帰宅中)。アイシングが包帯の上からだったのであまり効かず、痛みに耐えながらの道中。痛え。
以上、災難ではあったが、複数の意味でラッキーでもあった。
まず刺されたのが登山開始からわずか40分程度の場所だったこと。もしこれが2時間3時間登った後だったり、縦走途中で下山に1日以上かかるような状況でのことだったら目も当てられなかっただろう。
また、行きにタクシーを使っていたことで、タクシー会社の電話番号を調べる手間をかけることなく素早く連絡できたこと。刺された場所が携帯電波ありだったこと。近隣にちょうど診察時間内の医療機関があったこと。
今後は、「集団でいる蜂」に対しては今まで以上に慎重にならなければならないという教訓を得た。黒戸尾根というそれほど人の多い道ではないとはいえ、他に刺された人がいなければいいが…。
甲斐駒は元々、それ自体に登りたいという理由でなく(甲斐駒はもちろん素晴らしい山だが)、来年の目標である北アルプスの祖母谷から唐松岳へ、累積高低差2300mを一日で登るコースへ向けてのベンチマーク的意味合いだったのだけど、こうなっては是が非でもリベンジしなくては。もっとも、今年はもう無理かもしれないが…。
[追記]現場はここ。
http://maps.gsi.go.jp/#16/35.791414/138.294718/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0f0
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する