非常にショックな見出し。
今朝の朝日新聞で記事を読んでいたが、改めて写真を凝視して動揺した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150831-00000042-asahi-soci.view-000
…
私は直接雷鳥を見たことがあるのは、一度きり。
7月の室堂だった。
まだ雪が多く残る急斜面で、キョロキョロと周りを警戒しながら餌を探しているような行動に、「何だか頼りないなぁ」なんて感じていた。
たまにテレビなどでヒナたちと健気に生活する雷鳥を見て、「貴重な種なんだなぁ」と思うようになり、山中で出会えることは以外にも幸運なんだなと感じた。
もともと生物学を専攻していた身ではあるが、生息域が限定的な種や、絶滅に向かっていく種に対して思うところは色々ある。
(学生時代、コウモリの生態調査をしていたことがあるので、彼らが最も効率的に進化を遂げていたことに感心したものだ)
つまり、人間の身勝手な行動で個体数が減っている種は守らなければいけないと危惧する反面、環境や気候つまりは生育環境の変化で個体数を維持できない種が存在することは仕方がないと思うところもある。
なぜなら弱者を捕食する強者も、「喰って生きる」ことに最大限の力を注がなければ「死んでしまう」からだ。
地球環境の変化とはかくも不思議で残酷、こればかりは仕方がない…
これについて議論する場ではないと承知だが、山へ「レジャー」に行かせてもらっている立場としては考えさせられることがたくさんあるように感じる。
自分に関しては、息子と山行する機会が多いので、まずは彼にも少しずつ自然環境について会話できる機会が持てればよいなと感じている。
どんな環境の変化や災害にも、あらゆる手を尽くして生存している自分たち人間が、山に恩返しできることって何なのだろうと、思いを巡らせる一日だった。
こんばんは。
これはショッキングなニュースですね。
この事態を弱肉強食の仕方のない自然現象というとらえ方は、ちょっと違うのではないでしょうか。
この愛すべき者が噛み殺される写真は,私たちに救いを求めてるかのように私には見えます。
今こそ猿達に共存の道を示すべきです。
yokappeさんこんばんは。
この写真を見てのとらえ方は人それぞれですので、特に意見はいたしません。
サルたちも生きるために適応していく過程での出来事でしょうから。
ちなみに雷鳥は学術調査で立派に飛ぶことも確認されているようです。
私たちが考えなければいけないのは、山に立ち入ったときにどのような行動をすべきかということを常に考え続けることなのかもしれません。
来年8/11は、山を取り巻く環境について皆で考える日になってほしいものですね。
Sekihiro様、初めまして。
日本猿に肉食の習慣があることを知りませんでした。
このような個体が優勢となりますと木登りやクライミング?の得意な生き物ですから木の上や崖などに営巣する他の鳥類にも影響が拡大する可能性があるかも知りません。
猛禽類でも例外とならないのでは?
しかし、人が制限や妨害をして良いものなのか解りかねる問題です。
hirogodspeedさん初めまして。
サルは生物学上では歴史の古い種ですが、人間同様に知能が発達するのでその環境適応は目を見張るものがあると思います…
最近の自然災害のニュースを見るたびに、私たち人間のみならず動物達にとっても住まう環境が大きく壊れていることが想像できます。
僕個人の見解ですが、現状維持のためだけに動物たちの行動を制限していくには限界があります。それよりも変わりゆく自然環境を正しくこの目で捉え続けることかもしれません。
そして山に想いを馳せるなら、日常生活の中でこそ「ゴミを減らそう」とか「省エネしよう」とか人間ができる行動を、辛くても取り続けることがやっぱり大切なのかなぁとか考えていました。
【追記】
学術調査では、ニホンザルは魚類、両生類、爬虫類を捕食することは確認されているが、鳥類は初めてということ。
サルの研究者によれば、種全体としてライチョウを本格的に捕食開始したとは考えにくいが、時間をかけて他の個体に広がる可能性は否定できないとの見方。
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