プレイバック2016　③仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳

2016年12月17日 21:52プレイバック（振り返り）全体に公開

2013年9月、まだ山道を満足に歩くこともできない2歳の息子を連れて行ったのが、南アルプスの仙丈ケ岳と甲斐駒ケ岳だった。
当時は私自身、今よりもずいぶん体力に溢れており、彼を背負子に乗せての山行だったが、疲れや苦労よりも、目にした景色の感動のほうが随分上回っており、
「いつかは息子と歩きたい！」という思いに駆られていた。

今年、5歳になった息子と日々を過ごしていて、頭のどこかではいつも、
「今年はカイコマ、いけるかな…」
と考える事が多くなり、かなり長い間、期をうかがっていたのだが、彼自身も「カイコマ」という山にいつしか興味を持つようになったらしく5月頃に相談した結果、
「行けるところまで行ってみよう！」
ということで敢行したのだ。

梅雨明け間近の北沢峠、連休ということもあり登山客も多く、テントを張るだけでも大変だった事が記憶に新しい。
おりしも初日の仙丈ケ岳はガスに覆われ、上部での展望は全く無かったが、このときは息子も集中を欠くことなく登頂を果たすことができた。
ちょうど高山植物が花咲く時期も重なり、記憶に残る一日となった。

二日目は早朝から天気も回復し、前回とは逆のルートで甲斐駒を目指すことになった。
序盤は息子もなかなかペースが上がらず、双子山までがずいぶん長く感じられたが、
ようやく六合目にあたる駒津峰にたどり着いたころ、北岳を中心に南アルプスの展望が開けたあたりからは、息子のペースも上がってきた。

それにしても駒津峰から見上げた甲斐駒は勇壮だった。
中央線から見える、摩利支天を従えた豪快な甲斐駒も素晴らしいが、やはり駒津峰から見上げた、“金字塔”たるその姿は、いつまでも目の奥に焼き付いている。
岩場の通過を考慮して被ったヘルメットで、ほどよい緊張感を持ちながら、白砂の急斜面に差し掛かった時には、
3年前に覚えた感動が、同じように心の底からこみあげてきたのが分かった！

二度目の甲斐駒山頂は、雲があるものの、見上げれば爽快なカイコマ・ブルー。
息子も幼いなりに目標と感じていたためか、登頂した時の彼の爽やかな表情を、下山した後もしばらくは忘れる事がなかった。

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photo〈1〉ガスガスの仙丈ケ岳、山頂にて
photo〈2〉駒津峰から、凛々しいカイコマへ！
photo〈3〉甲斐駒ケ岳山頂にて、北岳をバックに

引用レコ：
夏山到来！息子(5歳)と仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳へ
 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-919566.html

2016-12-15 プレイバック2016　②日光の

2016-12-20 プレイバック2016　④テント

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