![]() |
![]() |
2014年、御嶽山が噴火した日です。
私はその日、3歳の息子と富士山南にある愛鷹山に登っていました。
その日はまさに秋晴れというにふさわしい、爽やかな青空でした。
汗ばむ肌に、乾いた風が気持ちよく、山頂からは登山シーズンを終えたばかりの富士山を眺めていたことを思い出します。
御嶽山噴火のニュースを知ったのは、帰宅してからのニュース番組でした。
当時、登山者の方が撮影したという映像からは、大きいショックを受けました。
みるみる湧き立つ噴煙が数秒のうちに迫ってくるという切迫する状況が、自分たちが過ごしていた山での風景とは、あまりにも違いすぎたからです。
翌日からニュース番組や新聞では、連日御嶽山噴火のことが報じられました。
当時の行方不明者の捜索の模様や、帰りを待つご家族のことなど、本当に胸が苦しく締め付けられました。しばらくは、次はどの山へ登ろうか、ということすら考えられなかったことを覚えてます。
御嶽山の噴火から、日本列島の火山に対する調査や情報公開は大きく変わることになりました。それまでただ親しむだけの対象だった山が、自然の驚異を感じさせる畏怖の存在になりました。
近頃は自然災害の影響などもあり、登山を取り巻く環境は決して良い方向には向かっていないと感じています。それでも今、私がこうして山に親しんでいられるのは、本当にありがたく、とてもかけがえのないことだと痛感しています。
大自然の力の前で、一人の人間が出来ることは大したことないですが、こうして過去を振り返り、これからの自分の行動に活かすことはできるかなとも思っています。
9月27日 午前11時52分
時間は多少前後するかもしれませんが、お亡くなりになった方々へご冥福をお祈りしたいと思います。