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経験者と遡行するわけでもなく、独学のみでの沢歩きなので登攀技術もなく、ここ最近は行き詰り状態。
これでは「１級以上の沢には行けない！」
更には、9/23水ノ木沢で４ｍの滝が超えられず、３０ｍも高巻きして滑落の恐怖を味わい、技術の無さからくる危険度が上がる一方。
次なるステップアップには、クライミングの基礎ぐらいは覚えておかないといけないと感じていました。
そんな時に、すべての技術面で我が隊の「師匠？？」であるsouldoctorさんに「岩トレ講習」をお願いしたところ、快く引き受けて頂きました。
実は８月頃の予定では「釜ノ沢コラボ」だったんですが、我が隊が無理を言って「岩トレ」にしてもらいました。
soulさんとしても初心者相手の「岩トレ」より「釜ノ沢」の方が楽しかったはずなのに、ほんとうにありがたい事です。
記録はこちらhttp://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-362951.html
※今回予定していたトレーニングメニューです。(soulさん考案)
◆岩トレメニュー
1：ルートファインディング→登攀ルートの見つけ方（遡行図がない場合）
2：クライミングのテクニック
★3点支持＆基本ムーブ（正対＆フリ＝ダイアゴナル）
★ホールド・スタンスの種類と特徴
3：ロープの扱い方
4：ロープの束ね方
5：ロープの結び方
★ハーネスへの結束（エイトノット）
★ロープの結束（ダブルフィッシャーマンズノット）
★自己確保(エイトノット、クローブヒッチ＝インクノット）
★仮固定（ムンターヒッチ＝イタリアン）
★半固定（プルージック、クレムハイストノット＝フレンチ）
★支点への結束（カウヒッチ＝タイオフ＝ガースヒッチ）
★その他
6：クライミングシステムの確立（つるべなしスタカットクライミング）
★確保支点の作り方（立ち木・岩・残置ハーケン・草）
★確保支点へのロープ固定（固定分散と流動分散）
★自己確保
★ロープ操作（ダイレクトビレイとボディビレイ）
★is隊のコール決定（ビレイ解除等コール）
7：懸垂下降、ロアーダウン、クライムダウン
まずは１〜５番までのメニューを丁寧に教えて頂き、何とか二人とも無事にこなします。
続いてsoulさんがリードして登り、自分がビレイ役を。
何せ初めてのビレイなので、テンションが張りすぎたり、緩みすぎたりしましたが、何とか無事クリア。
というか、soulさんが登るの早過ぎです。
せっかくこの日の為に購入したエイト環やATCガイドなどの確保器は使わず、カラビナを使ってイタリアンヒッチによるビレーの練習をしました。
soul師匠曰く、確保器に頼ったビレイではなく、紛失したり落下させた時の事を考えての事らしい。なるほど。。
インクノットでのセルフビレイでは、ロープの向きがトップとフォローが何度か逆になり、比較的簡単なエイトノットによる方法に変更。
ブルージックによる登攀中、スリングが締まりすぎたのか、中々引き上がらず身体のバランスを崩してしまった。３点支持を意識し過ぎなのか・・
その後ヘッドオンも試してみましたが、自分にはヘッドオンが登りやすかった。次はバッチマンやマッシャーを試してみようと思う。
実際に滑落した事を想定しての、ビレイ側にかかる荷重(負荷)を体験しました。
確保器はエイト環、ATC、ATCガイド、サレワ環 それぞれで体にかかる衝撃やロープの止まり具合を確認。
エイト環はロープがズルズル滑り、ATCガイドは、がっちり止まる印象。
サレワ環は「もう古い仕様らしくほとんど使われていない」らしいが、一番しっくりくる感じでした。
今回は何もかもが初めてで、手順がわからず、初歩的ミスは多々ありました。
1.自己確保もせず、セカンドのビレイをやろうとしたり・・・
2.エイト環をカラビナから外してロープを通したり・・・
3.カラビナの安全環をきっちり回さなかったり・・・
4.カラビナをギアラックに掛けたまま自己確保したり・・
すべてが大事故、命に係わる事なので、確実に熟していきたいです。
日曜日の晴天でしたので、順番待ち等ありましたが、何とか予定していたトレーニングはこなせたのかな。
たった一日で沢山の事が体験でき、山を始めてまだ２年ちょっとですが一番充実した一日を送ることが出来ました。
覚える事がいっぱいで、家に帰ってからもロープワークやイメトレなど毎日復習しないといけません。
何だかちょっと岩にハマってしまいそうな自分ですが、これからも少しずつ焦らずトレーニングして行きたいです。
最初から最後まで、全くの初心者である我が隊を優しく親切に指導してくださったsouldoctorさん、ありがとうございます。
我が隊がsoulさんに教えられる事は「読図とヤブ漕ぎ、丹沢鍋の作り方」くらいですけど、良かったら今度講習開きますね
