弥次喜多 二人が愛した「蛤パスタ」

　西中島南方、ここにひっそりと居酒屋を営まれる「田すけ」がある。
一見さんは如何にも入りにくそうな、ホテル地下のこじんまりとした隠れ家だ！
弥次さんは6時の開店を待ちきれずにDOORの前で一人寂しく佇む。
開店が５分でも遅れると必ずマスターの携帯が鳴る！
喜多さんの来店は７時過ぎ・・・
好きな純米吟醸を言葉少なに胃袋に流し込む。
二人が揃うとおもむろに山地図を広げ楽しそうに次の山行計画を練っている。
時には馴染みの客と山の話になると、iPadでヤマレコを見せて山談議に花が咲く。

　そんな登山家「弥次喜多」が愛した〆の「ハマグリパスタ」
獅子唐の芳醇な香り、和風のあっさりしたソースが舌に纏わりつく。
二人の無言のほほえみ！過去の思い出の山話、そして夜は更けてゆく。

弥次が書き、置いていった象形文字の「馬鹿馬」（バカ旨）の色紙が今も来店者を待ち受けている。素敵な「弥次喜多」が似合うお店・・・

　いつの日か、訪問してみては如何でしょう

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今夜のお相手は　中井　貴壱でした