昨日、私の住んでいる大野町から噴火が続く御嶽山がくっきりと見えました。直線距離で約100キロ程であろうか、でも空気が澄んでいたせいか、やけに近くに見えました。噴煙は上空に上がり、やや東南方向に流れていました。住んでいる岐阜西濃地区からは何時も遠くに穏やかに見える御嶽山。
今回の噴火で多くの方が亡くなられ、昨日のニュースでもご葬儀の事や、新たな行方不明者の方が見つかったニュースが流れていました。亡くなられた方や御家族の方の事を思うと他人の事ながら心が痛みます。本当に悲しく残念でならない。そして助かられた方の心境や如何に。
私と御嶽山の付き合いは、初めて登った昭和52年の時になります。54年の噴火時はニュースで知って、自分が登った事のある山が噴火した事でびっくりしました。その後は今は廃道になっている岐阜県濁河温泉からの尾根ルートや王滝側からの松原新道を登ったり、御嶽山山麓の未舗装林道をオフロードバイクで走り回っていました。岐阜県と長野県境の奥深い山中に白巣峠があって、何故かその峠は岐阜県側が長野県より約5メートル程高く、バイクを皆でロープで長野県側に下ろして王滝村へ下った思い出があります。昭和59年の長野県西部地震では超大規模な土砂崩れが発生して、確か牧尾ダムだったか、途轍もない土砂で川が埋まってしまい多くの方が亡くなられた。2.3回泊まった事のある濁川温泉宿も土砂と一緒に流されて宿泊客と共に土の中に埋れてしまいました。
その時に、確か営林署で働いていた方数人が王滝村には戻る事が出来ず、先程の白巣峠を越えて岐阜県側に避難してみえたと記憶してます。
昨年は、五の池小屋が新築されてから初めて登りました。この小屋の管理人さんは気さくな方で親しみやすい方。それと奥さんは私の地元出身者で更に親しみがあります。
御嶽山はさほど危険な場所も無く高所まで車やゴンドラで行け、楽に登る事が出来て、山頂部が広大で見どころが多い3000メートル峰です。今までにも何人か初心者を連れて案内をした事がある山で、今回も何回も登られて見える方がお見えになったみたいです。
なぜ今回の不幸な事故を防ぐ事が出来なかったのか?
自分自身は9月中頃の新聞に『御嶽山で火山性微振動を観測』との記事が小さく出ていました。その記事を見た時の私の思いは、これは暫く様子見だな。1ヶ月か、年内は様子見かな?、と思いました。今までにかなりのリスクを負っての山登りもしてきましたが、もちろんそれなりの訓練はハードにこなして来たつもりです。山師であり、猟師でもあり、山登りも嗜むために。それでも予期せぬ出来事があったりしました。その経験、体験の中での思いは、リスクはなるべく避ける!、でした。
今回の事故はおそらく避ける事は出来なかったと思います。でも私が感じたように、なぜ注意喚起を自治体などがしなかったのか?せめて登山口に注意書きの看板でも上げなかったのか、残念でなりません。それが何も無く無事に過ぎればそれで良い訳ですから。台風や大雨などの時に出している勧告と同じ考えで良いと思うのですが。
昨年の4月末の上高地横尾山荘前での入山禁止措置は見事だったと思います。上部山荘、小屋の方の見事な判断だったと思いました。その地域の事はその地域に住んでいる人が一番知ってる訳ですから。これからも山小屋の方の判断は重要ですし、また登山者はそれに従ってもらいたいと思います。
今回の事故で亡くなられた方には御冥福をお祈りするばかりです。
またご遺族の方にはお悔やみを申し上げます。
まだ山の上にみえる方には早く下りて見える事を切に願っております。
また奇跡的に命あって下りて来られた方には、貴重な体験談を聞かせて頂き感謝に絶えません。
最後になりましたが、地元の方を始め、自治体、消防、警察、自衛隊の方にはまさに感謝申しあげます。ありがとうございます。
以上、私個人の思いで書き込みさせて頂きました。もしこれを読まれて不快な気持ちになられた方がお見えになりましたら、どうか御容赦ください。申し訳ありませんでした。
山を愛する者より。
"もしこれを読まれて不快な気持ちになられた・・・”そんなことはありませんよ。私も同じ感情です。自然災害で片付けず、今後絶対にこのようなことが起こらないようにするのが国の努めだと思います。
caro1123さん、コメントありがとうございました。
今回の遭難事故は普通では考えられない事故でした。
でも、やはり何らかの注意喚起は必要だったと私は思います。
助かった方の証言や映像は貴重な有難い体験です。
お互いにこれからも気をつけて登りましょう。
ありがとうございました。
k28611mさんこんばんは。
私も同じ気持ちです。
多くの方から愛されていた御嶽山だったからこそ、悲しみの声が途切れることなく耳に入ってきます。
本当に残念でなりません。
何故?という疑問ばかりが浮かびます。
救助隊の方々も高山病や低体温症になられたり大変なご苦労があるかと察しますが、今はまだ山頂に取り残されている方達の一日でも早い下山を願うばかりです。
いつもコメントありがとうございます。
今回は本当にタイミングが悪かったと思いました。
前回の噴火は早朝で、まだ山頂付近には人は殆ど居なく
犠牲者は殆ど居なかったと思いました。
今回の事故に限らず、どうも行政が行う事は遅れてると思います。
何か遭ってからでは遅いのですから。
teteさんも無理して登る事があるから気象情報などしっかり聞いて
山に登って下さいね(^_^)
k2さん こんばんは
今回の噴火はいろいろと考えさせてくれましたね。
何年か前のGW、焼岳の登山口で雪崩の危険性があるからという理由で遭対協の方に入山を止められた事がありました。今年の横尾と同じでそれは凛とした態度での入山拒否でした。
今回のように「火山性微動観測」だけでは行楽シーズンの山に入山規制は出来なかったでしょう。
でも仰る通り登山口に注意喚起はできた筈です。
それでも、登っちゃうんでしょうね。
悲しい話ですが、結局は「運」だったんでしょうか?
なんか違うような気もするし・・・・
亡くなった方には心からご冥福申し上げます。
そして、いまだ毎日捜索に当たっている皆さんにも心からエールを申し上げます。
コメントありがとうございます。
今回の噴火事故で一番悲しかった事は子供さんも亡くなってみえた事です。
私は子供が大好きで、幼稚園の先生になりたいくらいです。
(親御さんは直ぐに子供さんを転園させるでしょうけど)
もし今回登山口に注意喚起の看板が立っていたらひょっとして
登るのをやめてたかも?なんて思います。本当に残念です。
近年各地で異常気象により色々な災害が発生しています。
山でも増水事故や崩落事故が増えています。
8月16日に新穂高滝谷で増水事故があったのに、
17日、まだ強い雨が降っているのに入山禁止にはなって無かったです。
登る登山者は無論の事、なぜ警察が入山禁止にしなかったのか?
良く聞く話で、例えば何らかの理由で入山禁止にすると、警察官や地元の方に
くってかかる人がいるそうです。
これも一つの山のマナー。マナーを知らない登山者は正直、山に登ってほしく無いです。
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