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それは「ユニバーサルハーケン(ピトン)」と呼ばれているモノです。
” ユニバーサル ” とは直訳すると…「一般的な,共通の,汎用的な,普遍的な」となりますがここでは「万能的な」と云ったイメージで「万能ハーケン」と呼ぶほうが何となくシックリします。
しかしながら名称とは裏腹に一般的に使っている人は少数かも…。
通常のハーケンと大きく異なる点は刃の角度とカラビナホールの角度を45度捻(ひね)らせた形状になっていることです。
荷重が掛かると岩間に打ち込んだ刃に回転力が加わり、カムのように押し拡げる力が発生するのです。
通常のハーケンのように刃の向きを気にせず打てるのも利点で支点構築もスピーディにできとても便利です。
陰陽師の知り得る発売メーカーはカンプ、CT、Blue-Iceの3社です。
形状を比較するとカンプとCTはよく似ていますが、Blue-Iceは少し異形です。
カンプ、CTは刃厚がほぼ同じなのですが、Blue-Iceの刃はテーパー(先細〜元太)しています。
どの形が有利なのかは差し込むリス形状、クラック形状により左右されますので一概に言えませんが、個人的にはテーパー形の方が好きです。
先日も沢での支点構築に使いましたが、根元まで刺さらなくとも肉厚なので良く効いてました。
PIC-1:Blue-Ice社のユニバーサルハーケン
PIC-2:CAMP社のユニバーサルハーケン
PIC-3:CT社のユニバーサルハーケン
ユニバーサルハーケン、値段を調べてびっくりです…2,420円?
今のルールではハーケンは残置しない事になっていますが、昔は一発100円・今は一発500円。残置するには多少の勇気が必要かと。
昨秋、剱澤小屋で剱大滝の撮影スタッフの皆さん(日本のトップクライマー)と少しお話しましたが、やはり一番信用出来るのは自分で打ったハーケンだって言ってました。
コメントありがとうございます。
ブルーアイスのユニバーサル、とてもお高いでしょ〜😅
ですから登攀中に打ち損じて落失なんて以ての外なんですよね〜💦💦
今のルールと云うより人工登攀が廃れ出してからは出来るだけ元の状態に戻す努力を皆さんが始めたので、基本的には残置はしません。
リードが打ったハーケンはセカンドが全て回収しながら登攀します。
中には回収しきれなかったモノや途中撤退用に打ったモノが残置として残っていますが…。
特に沢・滝では他者が打った古いハーケンなどは「材質の状態」「効き具合」「必要性」を検分のうえ、不要なら回収復旧しながら登っております。
因みに私は自身で打ったハーケンも信用できません
僅か数センチの打込み…しかもリス(岩間)やクラックへの打込みで、どう考えても動的荷重に耐えられないのとの判断からです。
しかも打設点から3〜4m上昇したところから万が一落下するとハーケンの支持力の最も弱い方向に掛かる点を通過しながら落下します。
なので、私の周りのクライマーは皆「静荷重しか掛けない」気持ちで登攀しています。
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