GORE-TEXは、確か1970年代後半には世に出ていたと思う。記憶違いでなければアポロ計画から生まれた副産物、今風に言うとスピンオフという事になる。水の分子は通さないが水蒸気は通すので「蒸れない」というキャッチコピーであったと記憶している。最近では「蒸れ難い」に変わったようだ。汗で蒸れて濡れるか、又は雨で濡れるかは山旅を行う者に取っては永遠の命題であったし、古くて新しい問題でもある。今でも絶対的な解決策を聞いた事がない。まぁ、どっちにしても濡れるのだと達観出来るようになるには未だ経験が足りないようだ。そんな訳で40年以上もGORE-TEXの信者としてブランドは違ってもこの絶対神を信じて投資をして来た。
発売当初のGORE-TEXは汚してはいけない製品だった。ドライクリーニング不可。整髪料など不可。泥などで目詰まりするetc・・・。兎にも角にも、機能は凄いが扱い難いモノだった。それでも宮沢賢治以上に雨にも強く、風にも強く「蒸れない」と信じていた狂信的信者には所有しているだけで得られる満足感があった。新興宗教に入信をしてお布施と称して高額な壺を購入するようなモノであったかも知れない 。
ところが、20年以上のブランクを経て山旅人として再デビューを果たすと、まぁなんと種々多様な素材が溢れていることか!!!正に浦島太郎状態。POLARTECだけでも25種類。PETEXが7種類。東レなどの国産メーカーやみんなが大好きなPATAGONIAのH2No etc・・・。
少し勉強をして今頃気が付いた己に苦笑をしつつ、やや自虐的にもなりつつ透湿性と通気性の違いをやっと理解した。今までは絶対神であったGORE-TEX様は透湿性であった。違う言い方をするならば、「防水透湿性」だろう。要するにGORE-TEXの内側と外側の圧力差若くは気圧差が生まれないと内側の汗による水蒸気は外側へ押し出されないのだ。春から秋にかけての降雨の際換気の為にジッパーを開けたりして内外の気圧差がなければ本来の機能を果たす事がないのだと理解をした。厳冬期に3000m級辺りの気象条件でなければ信者の期待には応えてくれそうにないようだ。裾、袖口、首周りをしっかり閉めてフードを被れば内圧が高まり蒸気を押し出してくれそうだ。これが浸透圧性だ。
長文御免。続きはいずれまた。
GORE-TEXがこの世にデビューした時は大きな期待を持って受け入れましたし、その機能を信じていました。長年使っていると、???という状況となってきました。
山へのアプローチで着用すると直ぐに汗で内側が濡れてきますし、登山道に入ると汗と雨でびしょ濡れになることも多々ありました。自分は大汗かきなのでこんなもんだろうと思っていました。第二世代、第三世代のGORE-TEXもその機能を信じて購入しました。
2年ほど前にミレーから出たTyphon50000を使ったソフトシェルを購入する時に店員さんがGORE-TEXより透湿性に優れていますと説明してくれましたが、信じていませんでした。
冬の散歩の時に着るジャケットとして購入したのです。
2時間くらいの散歩で上半身汗びっしょりになりますが、このジャケットの裏側は全く濡れません。GORE-TEXと違いを認識しました。
これは良いと思って近郊の雪山に着て行きましたが、山でかく汗は平地の散歩と大きく違っているので、ジャケットの内側は濡れてしまいました。GORE-TEXとの違いも大差ないのかなという感じでした。
防水透湿性はメーカーが謳う程のレベルでは無いのは確かです。山屋としてはどこで折り合いをつけるかだと思います。
最近Typhon50000の雨具(上着だけ)を購入しました。
まだ山で使っていませんが、どの程度の機能なのか確かめるのを楽しみにしている所です。
ゴアテックスが汗による水蒸気を外側へ排出する仕組みは、内側と外側の「温度差・湿度差」のようですよ。要は「熱や水蒸気は高いところから低いところへ移動する」という性質を利用しているとのことです。
以下のサイトにも詳しい説明があります。参考まで…
https://sportsgear.rizap.jp/blog/90076/
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