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旅も後半となりしっかりとした休憩を取ろうと旧二ツ塚峠のベンチに座ってお気に入りのパンをかじっていると何処からか女性の賑やかな声音が聞こえて来た。何気に視線を移すと40代後半と思しき女性二人のパーティー。30L程のUL系ザックをパンパンにして日帰りには30Lのザックと言う紋切り型な常識は草臥れるだけ、一体どんな荷物が入っているのだろうとこの日も余計なことを考えていた。もう一方の方と一言挨拶を交わしたがULマダムは知らん顔。まぁ、山中で色気を出すには歳を取り過ぎた我が身を労る様にパンを一口ほうばった。
今一度視線を持ち上げると、あっちへ行ったりこっちへ来たり、うろちょろしている。道標がどうのこうのと聞こえて来た。地図すらお持ちではない様子。五分ほどしてやっとスマホを取り出して行ったり来たり。スマホを見ても進むべき方向が分からないようだ。どうもうる覚えの記憶と道標を頼りに歩いて来たようだ。何か話しかけられたら嫌だなぁと思いつつ下を向いていたのだが、訊かれたら応えなくちゃと心構えだけはしておいたが、幸いにも都合十五分ほどで赤ぼっこ方面へのルートを見つけた。
持ち物は立派だが、地図とコンパスも持たずにスマホが万能だと信じてはいるが使いこなせないなんて・・・。絶句。
まぁ、計画した一座をスルーして仕舞うような我が身が偉そうな事は言えないが、改めて読図の練習をしようと感じた次第。
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