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私がこれを最初に見たのは鍋割峠から旧鍋割峠に向かう荒れたトラバース道で、最初は誰か篤志家が道迷い防止のために善意で付けてくれたのかと思ったのですが、それにしては間隔短くやたらたくさん結んでありますし、これではせっかく自力でルートファインディングしようという気持ちで踏み込んでいるのに興醒めです。そのときは疑問と割りきれなさとを抱えたままスルーしたのですが、後日別の方がそこを通ったときに全部外して下さったというレポートを見てほっとしたものでした。
その後、丹沢のバリエーションルートを歩いたネット上の記録を見ると、やはり同様の感想を持ってこのスズランテープを問題視している人が複数いることがわかり、それはそうだろうなと安堵したのですが、そんな中、つい数日前にも丹沢のある尾根で再びスズランテープに遭遇してしまいました。
最初に見つけた場所は確かに尾根の降り口を間違えやすいところで、そういう点では意味がなくもないのですが、それでもあえて言ってしまえば余計なお世話です。しかも降り口だけにあるのならまだしも、そこから目が届く範囲内の距離ごとに絶えることなくテープが続いていて「ヘンゼルとグレーテル」のパンくず状態。さすがにここまでくると、他人のための道しるべというより自分の足跡を誇示するためのマーキングとしか思えません。そもそもGPS全盛の昨今、こんなテープに頼らなくても道に迷う気遣いはほとんどありませんから、そういう意味では山にゴミを残しているのと同じことです。というわけで試みにどれくらいのゴミの量になるのかと律儀に一つ一つ外していったところ、標高差150mの中でポケットがいっぱいになるほどの量が回収できました〔2枚目の写真〕。
それにしても自力救済的にスズランテープを回収することが問題ないのか、実は今ひとつ確信が持てていません(地面に落ちているゴミならためらいなく拾うのですが)。折しもヤマケイオンラインにこうした点に関連するコラム記事( https://www.yamakei-online.com/yama-ya/detail.php?id=2328 )が掲載され、その中で結論として「目印テープは残置しないように」と書かれていたのも好材料ですが、一番いいのはもちろん、スズランテープの主がテープを残す習性を改めて下さることです。
さして山に精通しているわけでもないので、お気に触ったらごめんなさい。
ピンクテープとかあると『ここに人が入ったんだ』と嬉しいこともあります。でも、そのテープが自分の思っている結果を与えてくれるかどうかは別の話です。ヤマレコの書き込みでも『ピンクテープが合ったから、行った云々』を見かけます。でもそれを読むたびに複雑な思いです。
私的にはルートを探せない時点で『遭難or撤退』と思っています。
テープを信用できるかどうかは、自身に都合のいい解釈をしただけ。
そう思って登ってます。
丹沢に限らず、樹林帯の中では林業などの山仕事のために赤テープが貼られていることもありますから、テープが出てきたからと言ってそれが目指すルートを示しているとは限りません。
テープの有無に関わらず、自分で進むべきコースを見つけ出せる力量がなければ、登山道の外に踏み出してはいけないと思いますね。
登山者目線では「GPS全盛の昨今、こんなテープに頼らなくても」かもしれませんが、もしかしたらそれは林業等を営む方の目印かもしれませんから、それを無断で除去したら業務妨害の恐れが・・と思ってしまいます。ですので、正しい判断が下せる材料に乏しい状況であれば放置する方が無難かなぁ、と思いました。(あくまで私個人の意見です。)
そうですね、そこはおっしゃる通りで、私も赤テープやピンクテープ、白テープなど林業関係の方々が使う目印と類似したものは決して外すことはしません。
一応、この紫のスズランテープについてはこれまでのたびたびの遭遇を通じてバリエーションハイカーが付けたものだという確信があって外しているのですが、仮にそうだとしても外してもらっては困るという声が上がるかな?と思いながら日記に書いてみました。
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