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北海道へ行ってきました。5日間のうち3日間は山へとチャレンジできるよう白紙行程で出発しました。
トムラウシ山を短縮登山口から日帰りで行きたかったのですが台風の影響で太平洋に近い方はあんまり天気がさえない模様でした。
道内で、トムラウシに行けたらもう一か所、雨竜沼に行きたいなぁ、とぼんやり思っていたのですが、雨竜沼の背後にある暑寒別岳が土曜日になんとか晴れそう、との感触を得て暑寒別岳に行き先を変更、雨竜沼も名残の花が見られるかと楽しみなりました。
金曜日の遅めの午後、食料を買い込み、雨竜沼の入り口にある山小屋、南署寒荘に車で向かいます。街を外れ一本道になったところで電光表示が「この先通行止め」、へっ、となりつつも進むとダムのところで昨日の時間降雨量が規制値を超えたので通行止め、と工事業者の方が教えてくれました。今役人が上まで見に行っているから明日には開通するだろう、とのことでしたが南署寒荘から暑寒別岳の往復は約11時間程。早朝出発予定の身には何時に開通するかわからいままここで待つのはこのまま山に登らず帰ることにもなりかねないと思い、地図を眺めます。
暑寒別岳には北側にあと2コースあることはわかっていましたのでどちらにするか検討しました。両方の登山口にも南署寒荘のように山小屋がありこちらの2か所は無人で無料ということでした。検討の結果は小屋が大きそうな暑寒荘にしました。
山のガイドには管理されている方が鍵を管理しているので電話するようにとのことでした。
車で迂回すること一時間ほどで麓の増毛に到着し電話すると今日は開いているとのことでした。一本道を20分ほどで暑寒荘に到着しました。
車の外はアブをはじめたくさんの虫が飛んでいてこのまま出たくなくなりました。
車の中で虫よけをたっぷり塗って気を取り直しいざ山小屋へ。
中には山靴と普通の靴8足ほどと登山用品などがあり先客があるようでした。
誰もいないので中を一巡し使われていない畳の部屋を利用することにしました。
明日の準備をし、要らないものは車へ収納、夕食とします。
駐車場にいたおじさん(一人)も寝袋とマットを持って小屋に入ってきました。
私が夕食を摂っている間話をして、話題は先客のこととおじさんが昨年南署寒荘で管理人さんに沼より上を止められた話になりました。おじさんは沼より上に向かうも熊のウンを見て昨年は引き返したと言っていました。
薄暗くなってきていましたが先客が帰ってくる様子はありませんでした。
おじさんは別の部屋に入り、私は部屋で一杯傾け地図で明日の行程のおさらいをしてると眠たくなったのでそのまま眠りにおちました。
何時頃だか外がにぎやかになりようやく先客が帰ってきたようでしたがそのまま眠ってしまいました。
日付が変わってから何度か目が覚め3:30の時計をみて起き上がり朝食を食べます。
外に簡易ながらもきれいなトイレがあったので朝の儀式を済まし、準備が終わったのは4時半。登山届を書いて出発しました。
後でわかることなのですがこの暑寒コースは1合目から9合目まで全部標識が整備されており判りやすくなっていました。
1合目までは坂道をどんどん登りました。そこからはゆるやかな感じで少々のアップダウンで進みます。熊鈴を鳴らしながら登るのは久しぶりです。足元は粘土質で濡れているところはよく滑ります。
ちょっと止まると虫たちがわっと寄ってくるのには参ってしまいます。
急な坂を登ると5合目でした。振り返ると日本海が眺められるようになってきました。5合目を過ぎると虫も少なくなってきました。
6合目を過ぎると最初のロープがありました。ちょっと崩れやすい足元でしたがストックでなんとか10分ほどで登りきりました。7合目を過ぎてからアップダウンしたら滝見台です。向かいの尾根に流れが見えましたが流れが細くちょっと感激するところまではいかなかったです。
8合目の標識と背後のあきらかな登山道が見えてきたら屏風岩です。いい天気でこれからあそこを登るんや、というのが一目瞭然です。岩を下ってしばらく行くとまたロープがありました。今度は先ほどより少し長めでした。
ロープ場を過ぎたら道のど真ん中に熊のウンがありその先が9合目でした。ちょっと危険を感じつつも登ると尾根でした。少し行くと箸別コースと合流しました。
笹の原を進むと大きな岩にケルンがたててあり一瞬ここが頂上?と思ってしまいました。でもここまで合目の標識がちゃんとあったのに頂上だけないのはおかしいのと雨竜沼の眺めがないので先に進むとほどなく山頂でした。
雲は多めながら南の方には富士山のごとく後志羊蹄山、南東には南暑寒別岳と行きたかった雨竜沼が見えました。
山頂の案内板には利尻の文字もあり標高の割には位置がいいからか沢山の山が書いてありました。
花の百名山という暑寒別岳ですが8月はやはり花も少なめでちょっと残念でした。
(写真は暑寒荘・屏風岩と登山道・山頂です)
(長文お付き合いありがとうございました)
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