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2014年09月28日 16:20未分類全体に公開

雲ノ平、高天ヶ原温泉

飛び石連休を利用して日本最後の秘境といわれる雲の平と秘湯といわれる高天ヶ原温泉に行ってきました。

実は2年前にテントを背負って新穂高温泉から雲の平に行こうとしたのですが私の体力のなさで一度リタイヤしてしまっていたので今回は満を持しての挑戦となりました。
温泉も組み入れてのコース構成となり登山口を富山県の折立とし前日仕事後出発しました。

折立までは有料の林道で管理されており入り口の料金所で開通を待つという段取りです。
なんとか4時ころ開通を待つ列に並び6時まで仮眠タイムです。

ドライバーのS君が前の車のエンジン音に目覚め今日の開通を知りました。
料金を払って林道へ、小一時間で登山口の折立に到着しました。運よく正規駐車場になんとか止めることが出来幸先よい感じです。
手早く準備していよいよ出発です。

登山届は本日の目的地である太郎平で提出するよう案内されていました。
道に入るといきなりの急登でした。大勢の方が登っていましたがなるべく抜かさないようゆっくり歩きます。

約一時間半登って景色がひらけると名もなき三角点です。ベンチがあり休憩ポイントです。左に剱岳がくっきり見えています。右には白山も見えていました。(この時は自信がなくあとで確認できました。)
ここからはよく整備された登山道となり坂も緩やかで吹く風もさわやか、空は青空と言うことなしの山登りで太郎平に到着しました。

今日はここまでとします。S君は寝不足からかここが限度と言っています。もう一人の仲間であるtantoさんはテント持参、私とS君は小屋泊です。

テントを張るのを待つ間テント場とは反対の太郎山の山頂まで残りの二人で行きます。
今回は山頂なしの山行きですので今回唯一の山頂記念写真を撮り小屋に戻ります。

テントを張り終えたtantoさんを待ちビールで乾杯、太陽光の下の高原の酒盛りはご機嫌なものでした。

小屋は一人1枚の布団で満員まであと一歩という状態で窮屈なく泊まることができました。

翌日は雲の平経由で高天ヶ原温泉まで地図時間で約8時間のロングランです。
最初は木道で霜が降りていて滑らないように慎重に進みます。
すぐに急な下りを結構下ると一組のツアーを抜かしました。髭の兄さんがどこまで?と聞くので雲の平経由で高天ヶ原ですと答えると、自分たちもそう、混浴を楽しみにしてます、という返答でした。髭の兄さんの冗談とはいえ面白い答えに苦笑いでした。
下りきるとまた木道が現れ、高層湿原の様相です。
また少し登るとカベッケヶ原で木道です。春なら花がきれいだろうなぁ、と思われるところを進み、急な下りを下りきると薬師沢出合で小屋があります。

ここで小休止。雲ノ平への登りに備えます。
登り坂の前に黒部川を渡ります。細い吊橋を渡ると、えっとなってしまういきなりの垂直ハシゴがあります。予期せぬハシゴにびっくりしながらおりていよいよ急登です。

地図をみると等高線に直角に登山道が延びています。登りは2時間10分下りは1時間30分になっています。
登り始めるとほんまに急です。今回坂はどこも急やなぁと思っていたのですがここは急です。下ってくる方が近づいてこないということでも急さが判ります。
休憩を入れつつがんばること1時間と少しで木道が現れ雲ノ平の端まで登れたことを実感できました。
アラスカ庭園の標識があるところまでくると先着者がカメラを持って小さく騒いでいます。どうやら何か居るなと察知。すると木道の下からオコジョが顔を出しました。
写真には収められませんでしたがかわいい姿を見ることができました。

さらに進んで雲ノ平山荘前でお昼です。
ここまでは地図をみて等高線を読んでいたのですがここからは時間しか見ていなかったのですが小さなピークを越えしばらく進むと先ほど登った分を全部下ってしまうのではないかと思われる下り坂を下ります。
高天原峠まで下ると一息です。ここで薬師沢からの大東新道と合流します。
さらに下って岩苔小谷の沢では釣り人がいました。
その辺りから高天原でまた木道です。小屋が見えて高天原山荘に到着しました。
早速宿泊の手続きです。今夜はテント場がないので全員小屋泊です。
今日は混んでいるので昨日の二人分に三人で寝てくれということでした。

温泉への準備をしているとすでに行って来た方がちょっと遠いけど結構湯船はひろいよ、とアドバイスをくれました。
温泉へは登山靴で行きます。小屋だけ小さく登るとほぼ下ること20分で温泉に到着しました。途中でゲームで見たことのあるキノコが生えていて通る皆が写真を撮っていました。

女性専用の囲みがある湯船と外側のコンクリの湯船、他に河原を掘ったいくつかの湯船があります。一応脱衣場があるコンクリの湯船に行くとなんとあのヒゲの兄さんがすでに入っていました。ちょっと目が点になりました。結構満員でしたが何とか浸かります。聞くわけでもなく一時間も入っているというようなことを言っていました。
ちょっとぬるめの白濁した温泉は気持ちよかったのですが少ししたら団体さんが到着し先に入っていた人たちが上がります。
さらに到着が増え続け私たちも15分ほどで上らなくてはならなくなりました。

河原で少し過ごし傾きはじめた日の光を浴びながら小屋へ戻りました。
小屋前で今日も乾杯、明日の予定を話し始めるとS君が予定の雲ノ平小屋より下山に近い方がいいと言い出しました。テントのtantoさんがいるので雲ノ平の先は一日目の太郎平しかありません。結局太郎平までと決め、コースも通る予定のなかった大東新道を通ることにしました。雲ノ平でゆっくり過ごすのはまたいつかの宿題としました。

夕食を終えるとここはランプの宿、ほぼ真っ暗で酒も回っているしですぐに就寝しました。
夜中に腹が急に痛くなり冷えたのかぁなと思いつつトイレに直行しました。
ちょっと狭く何度か目を覚ましつつも4時ころまではなんとか寝ることができました。

5時半の朝食を終え出発の準備をしつつ表にでるとヒゲの一行が今日は太郎平までと話していました。
ちょっと外にいると体が冷えてきて温度計をみると0度でした。でも今日も快晴です。
先に髭の一行がでてしばらくして私たちも出発しました。
体が温もるのに時間がかかりましたが登りにかかるといっぺんに温もりました。少し登って高天原峠です。ここで髭一行に追いつきました。休憩中に出発しましたが昨日私達が下りてきた雲ノ平への坂道を登り始めました。

私達は予定通り大東新道へ進みます。こちらは急坂を下ります。下りきってからしばらく行って高度感のあるところに出るとE沢の表示がありハシゴが現れます。下って高度感のある沢を渡ると山道です。
同じような感じでD沢C沢と進みB沢はハシゴを下ると流れに沿って下ります。黒部川の本流に合流して一休みです。ここで釣り人がいましたが滞在中には釣り上げるところを見ることができませんでした。

川を渡ることなく右岸(?)を進みます。河原が無くなると無理に陸上を歩き、その他は丸くごろごろした河原を歩きます。
進むこと一時間でようやく薬師沢の小屋と例の橋が見えました。
ハシゴを登って橋を渡って小屋前で今日も一休みです。

小屋を出て昨日の逆に坂を登ります。木道に出ると昨日はこんなに下ったっけ、と思ってしまう上り調子でした。
もう先も見えているのでのんびり歩きます。広くテーブルのあるところで一休みし、先に進みます。
いよいよ太郎平への登りにかかり、一時間ほど喘ぐと木道が現れ小屋が見えました。

まだお昼を採っていなかったのでお昼を兼ねて今日も酒盛りです。H君はきょうは酒盛りのあとにテントを張るということでほどほどの宴会でした。
あすも好天予報でしたのでtantoさんは3時に起きて薬師岳を目指すということでした。
一応行かなかったらということで7時に小屋前とし、来なかったら先に下りるということで今日は別れました。
太郎平より下はガスが上がってきて風も強く早々に小屋に入りました。
例の髭一行が2時間遅れて到着しました。昨日の時間差と変わらぬ感じで露天風呂で一時間というのも納得できました。

小屋の中では一人ワインを飲みつつしゃべりながら時間を過ごします。今日は一昨日より空いた感じで隣へは結局人は来ませんでした。
夕食までにいつのまにか寝入っていまいました。

起きると一つ空けて入ってきた人と山の話をしていろいろこのあたりの山の情報を聞くことができました。この方3週連続で公共交通機関を使ってこのあたりに来ているそうで、なんてお金持ち、と思ってしまいました。
夕食を終えると起きていられなくて8時までは寝てしまいました。

夜中起きると下のガスは晴れて富山の夜景ときれいな星空に満足しました。

今回の山行きの報告はここまでです。
翌日はtantoさんは無事山頂へ行き、下山時に合流できました。

長い文章にお付き合いありがとうございました。
(写真右:剱岳が見えました・写真中:カベッケヶ原の紅葉・写真左:槍ヶ岳が見えました)
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