今まで歩行速度(km/h)を検討項目(予定スケジュール)に入れていなかったが、稜線歩きや鎖場等の急峻な岩場では登行速度(延標高差m/h)だけでは予測が難しく歩行速度の実績を調べた。
最新の山行「両神山」が登行速度が最も遅く、距離、難易度、登行時間も異なる「西穂-ジャンダルムｰ奥穂」の日帰りと同じだったのは驚く。
日帰り単独トップ１１とワースト１０を列挙して理由を考察する。
日帰り単独(近隣の山を除く登行時間3時間以上)の歩行速度等
トップ１１(薬師岳まで入れた)
歩行速度 距離 時間 延標高差 登行速度 山行 年月日
km/h km 時･分 m m/h
1 2.97 10.4 3'30" 2,334 667 伊吹山 14/10/17
2 2.95 38.0 12'52" 6,094 474 富士山 14/9/15
3 2.7 11.8 4'18" 2,254 524 恵那山 14/7/2
4 2.63 33.0 12'32" 4,819 384 霞沢岳 15/7/11
5 2.60 23.3 8'58" 4,547 507 火打･妙高 12/10/14
6 2.58 39.0 15'08" 6,154 407 鷲羽岳 13/9/9
7 2.56 26.7 10'27" 4,580 438 仙丈(地蔵) 14/10/25
8 2.55 13.9 5'27" 3,142 577 経ヶ岳 14/10/15
9 2.54 13.7 5'24" 2,694 499 立山連峰 12/9/27
10 2.53 38.6 15'16" 6,092 399 水晶岳 13/7/10
11 2.52 32.5 12’54" 5,328 413 薬師岳 13/7/23
ワースト１０
1 1.24 14.6 11'45" 4,539 386 西穂-奥穂 13/8/28
1 1.24 6.9 5'33" 2,078 374 両神山 15/7/27
3 1.30 6.4 4'55" 1,780 362 有明山 11/5/21
4 1.35 10.3 7'38" 3,240 424 常念岳 09/10/22
5 1.39 11.2 8'03" 3,262 405 爺ヶ岳 14/5/18
6 1.45 9.4 6'29" 2,236 345 西岳 14/2/24
7 1.45 14.7 10'07" 4,202 416 常念-蝶 10/6/5
8 1.47 10.1 6'52" 2,850 415 御嶽山 13/5/23
9 1.48 7.9 5'20" 2,190 411 甲斐駒 99/10/24
10 1.50 10.7 7'08" 2,800 393 蝶ヶ岳 09/11/23
平均(112山行)
2.05 15.8 7'43" 3,402 441
考察：
歩行速度は、距離、登行時間、延標高差とは全くリンクしていない。
登行時間、延標高差があっても速度が結構速いケースが多くみられる。
早いのは
�．▲廛蹇璽舛琶臣海蔑匹て擦�長い
��尾根歩きで起伏が少なく歩きやすい
�５�伏が少ない一本調子の登りと下り
時間の掛るのは
�ゝ渊圓陛个蟆爾蠅梁燭ご箴譴篝弌�岩が多い道
��多い雪(残雪)や急峻な斜面の雪
今後の計画では、地形、雪等の状況を見極めて計画する必要がある。
なお、今回判明したことは、ここ2，3年の歩行速度が10年以上前より早い傾向がある。
bumpkinさん、こんばんわ。
まさくし、これです。最近、長野県などで山のグレーディングなどがなされていますが、けっこう違和感があったのですね。その原因の最たるものがまさしくこれ。つまり、路面の状況やルートの明確さなどの歩きやすさなどが加味されないと実践的ではないのではないか。ということです。プラスといえば、水の補給の有無とか、小屋が適度にあるかとかなんですが。
個人の記録なんで、直接は参考にはなりませんが、こういう風に一人の人が客観的にデータとしてあげてもらえると、ものすごくわかりやすいです。
こういうのを健脚、一般、初心者とわけてやってもらえると、それぞれわかりやすくなっていいのになと思います。いい試みをありがとうございます。
コメントありがとうございます。
己の現状を知るべく長野県に移ってからの登行記録を全て残し、分析しています。
私の場合、基本的には、延標高差/時間が最もスケジュールを組む上で重要であり実績をベースに計画するとまず狂いは少ないです。
延標高差/時間のみで計画して狂うのは、
�，世蕕世虍�根歩きで標高差が少ない場合
��岩場が急峻で時間を費やす場合
��雪が深い(踝程度でも時間、労力は費やされる）場合
などがスケジュールとずれる３大要因でした。
歩行速度は今まで統計を取っていなかったのですが、両神山で距離が短いにもかかわらず余りにも時間を要したので調べてみました。登行時間の割にこれ程計画とずれたのは初めてでした。
皆さんにお勧めしたいのは、自分の山行記録を残し、分析し、次回の参考に生かして戴きたいということです。
私は、WV同期の山歩きの場合とか、行くメンバーを考慮して計画を立てます。
その後、チェックし、データを蓄積してます。
当然、休憩時間の頻度(何十分毎とか)、１回の休憩時間等自分の実績に合わせて計画をした方がよいと思います。
要注意点は、計画からずれたといって慌てないことが重要かと思います。焦って速度を速めたりすることは反って危険です。帰ってからの検討課題にしましょう。
「健脚、一般、初心者」に分けてと言われましたが、一概に分類できません。
自分を知ることが最も重要ではないでしょうか。
体調によっても変わりますので、その時の記録も重要です。計画のズレ幅として意識することも肝要かと思います。
偉そうに話してますが、雪崩以外緊急時に遭遇したことは殆どありません。
その時にどう対応できるか常に意識の中にあります。
しかし、山は楽しい。計画の段階から楽しみ、帰ってからも楽しむと最と楽しめるかもしれません。自分で計画すると何時までも忘れません。
高校時代、大学WV時代は連れて行って貰ったので断片的にしか覚えていません。
仲間と行く時や団体で行く時も自分なりに計画すると楽しいですよ。
大いに山を楽しんで下さい。
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