今年の8/2〜8/3に登山仲間3人が奥穂〜西穂の縦走をした。
その週は仕事が忙しく、私は泣く泣く不参加であったが、日程さえあれば同行していたであろう。
多くの登山者にとってそうであるように、ジャンダルムを超えて奥穂と西穂の間を赤線でつなぐことは私にとっても憧れである。「来年こそは俺も・・・」という思いを強くしていた。
しかし、その後に立て続けに奥穂-西穂間で悲しいニュースを目にしたこと、そしてそれに伴う西穂山荘の支配人からの警告文は、私の来年の目標を思いとどまらせた。
自分にそこを目指す資格はあるだろうか。『自己責任』という言葉で片づけることのできない迷惑を周りの方々にかけるような事態にはならないだろうか。
Youtubeで動画を見たり、先述の仲間3人に話をよく聞いたりしながら、思案した。
そして一昨日の北鎌尾根での悲しいニュースを目にするに至り、自分の中で諦める決心がついた。
恐らく今の自分の力量では、重大な事故を起こして他人に迷惑をかける結果になる可能性が低くない。そして今後、経験・技術を向上させることができたとしても、体力・筋力は減る一方だろう。
何も難しいところを目指すだけが登山ではなく、幸いどれだけ時間があっても登りつくすことができない程に登りたい山がある。
自分の力量にあった範囲内で、なるべく長く登山と付き合っていきたい。