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https://www.yomiuri.co.jp/otekomachi/20201209-OKT8T251639/
他人の行動にケチを付けたり、批判したり、小言を言ったりする人は結構いる。
山道を歩いていても、「単独では危ない」「邪魔だからどいてくれ」「山頂に来る時間が遅すぎる」など、文句を言ってくる人がたまにいる。
夫婦で登山している人が、奥さんに対して暴言を吐いているシーンや、ガイドさんが高齢のおばあちゃんに向かってひどいことを言っているのも聞いたことがある。
「介護ですよ、介護」とか、本人のいる前でよく言えるもんだな。
しかしながら他人の事はよく見えるけど、果たして自分はどうか?
自分も親や他人に向かって、同じようなことを言っていないか?
そう思って、自分を反省してみると、けっこうやっていたりする。
上の記事を引用すれば、いわゆる「モラハラ」をしやすい人には以下のような傾向がある、という。
・立場の優位性を示したがる
・男らしさや頼りがいがあると見られたがる
・他者からの評価を気にする自分大好き人間
・立場の弱い人に威張る
・自分は特別、自分は正しいという意識が強い
まず、共通するのは「自意識の過剰」「自我の強さ」。
他人は自分のことをそんなに見ていないし、思った以上に気にしていない。
基本的に人間は自分のことを、まず考える。それはみな同じ。
だとすれば、相手の立場を思いやり、尊敬することが大切ではないだろうか?
自分が特別だ、という思いが誤りを生むのだと思う。
同じ人間。基本的には何も違わない。社長だとか、医者だとか、先生だとか、そういう要素は、共に生活する上では全く考慮する必要がない。それはあくまでも「社会的地位」であって、夫婦生活とは関係のないことだ。
いったん家庭に戻ったら、共に生活しているパートナーである。お互いに助け合って人生を生きていかなければならない、かけがえのない大切な人であろう。
「なに!アイゼンのベルトが外れた?馬鹿じゃないの?そんなんじゃ山に登る資格がない。がみがみ」ではなくて、
「締め方を言うから、慌てないでしっかりアイゼンのバンドを締めて。私は写真でも撮っているから。にこにこ」ぐらいの方がいいのかな。集団行動するには、寛容、余裕が必要である。そんなに頑張らなくてもいいのだ。
また「自分は正しい」と思いこむのも危険だ。
登山なら、間違った道を正しいと思い込んで進むのに等しい。
もし夫婦で登山していたとしたら、二人とも遭難するだろう。
この場合必要なのは、「正しい位置を地図で確認したり、GPSで確認すること」であろう。
自分の意見だけが正しいわけではなく、錯覚している可能性がある、ということを常に意識しなければいけないなあ、と思った。