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2025年06月22日 21:31未分類全体に公開

命のアイゼン、ピッケル

6月、7月の北アルプスはまだ雪がある。
今年は特に、積雪が多かった為に、大量に残っている。
重みで圧縮された雪はザラメ状になり、一部では氷になっている。
これが近ごろの異常な高温で急激に融解し、非常に不安定で危険な状況を生み出しているようだ。
先日、私は今まで通用していた常識が通用しないような状況を経験して、非常に動揺している。
今年は本当に難しい。15年以上も登山しているが、こんな事は初めてである。そして自信を失っている。

雪面で、ダガーポジションで移動していても、前爪を蹴り込んでも、滑り落ちる。
ザラメ雪の斜面は、まるでビー玉を満たした斜面のようだ。抵抗感がない。
北アルプス周辺で連日のように事故が起こっている。いつもと同じだと思って行くと、事故にあう可能性が高い。

このような状況で、軽アイゼン、チェーンスパイクは効かない。
ある程度、雪に深く食い込むアイゼン、不安定な雪面を歩く為に、12本爪アイゼンを強くお勧めする。10本ではなお足りない。前爪を使う場面がある。
また、ストックでは、滑落した時に決して止まらないので、ピッケルは必ず必要である。

アイゼン、ピッケルは命を守る、最後の手段となる道具である。しっかりしたものを持っているか、いないかが、生死の分かれ目になる。
命を守る道具を「要らない」と言って持って行かないなど、ありえない事である。
最近のピッケル、アイゼンは軽量化も進み、決して重い道具ではない。
今の時期、北アルプスを目指す人で持って行かない人はいないと思うが、たまに、特に外国の方で、非常に軽装の人を見かける。
本当に危ないと思う。
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