さて、動植物の多様性を阻害する要因として「外来種」の侵入を問題にされる方が多いのではないでしょうか。いわゆる「外来種」とは、人間の手によって元々生息していた場所から別の場所に移送された動植物のことを指します。しかしながら、環境省が定める外来生物法では、明治時代以降に国外から持ち込まれた外国産種の生物に対象が絞られています。現在、同法で駆除対象に指定されている「特定外来種」は、沖縄のマングース、千葉県で増えているキョン、ブラックバスやブルーギルなど156種なんだそうです。
しかしながら、春の道端に咲くオオイヌノフグリやクローバーで知られるシロツメクサなどを「外来種」と認識して駆除する方は少ないものと思われ、私達の価値観などによってその受け止め方が全く変わってしまうのが「外来種」であるとも言えます。
また、里山の減少に比例してキツネやタヌキが減り、都市化に適応したハクビシンが増えて人間に害を及ぼす害獣となっていますが、江戸時代に中国から入ってきたハクビシンは外来生物法で駆除対象になっていません。更に、今年、全国で被害が多発したクマにいたっては、ヒグマもツキノワグマも「在来種」です。そして、森の植物の多様性を阻害している最大の要因だろうニホンジカは「在来種」ですが鳥獣保護管理法での駆除対象です。
つまり、私達と動植物との間で発生している問題は、「外来種」も「在来種」も区別は無く、動植物の多様性を管理・制御できない現状こそが人間社会にとっての驚異となっているのではないかと妄想するのです。
動植物の多様性を管理・制御するなどとは何ともおこがましく、まさに人間のエゴではあることに間違いないのですが、何らかの理由で「外来種」を持ち込んだのも「外来種」を邪魔な害獣として駆除捕殺するのもこれまた同じくエゴだと思います。
人の手を離れた家ネコ(ノネコ)は、世界中で生態系に深刻な影響を与えていますが、その可愛らしいルックスから駆除捕殺する機運は盛り上がりません。これもまた人間のエゴによる選別であり、ほかの動植物から見たらルッキズムに基づく差別に他ならないでしょう。
「外来種」によって動植物の多様性が破壊されるが、「外来種」も動植物の多様性であるというパラドックス。。。このように妄想をめぐらせると動植物の多様性は、人それぞれの価値観や立場で正義が異なるなど、人間界の多様性よりも複雑かつ難解であることを認識せざるを得ません。以上、とりとめの無い長文にお付き合い頂きありがとうございました。
そんなこんなで登山歴11年目の令和5年は、計32回の山行となりました。以下に備忘録として今年の登山記録を羅列します。
1月1日 西御荷鉾山:毎年恒例の元日ハイキング
1月4日 兎岩:今年の干支に因んだハイキング
1月21日 伊吹山:cyberdocさまと雪山コラボ
1月28日 物見山:陽だまりランチハイキング
2月4日 破風山避難小屋:モフモフの雪に避難小屋で撤退
2月12日 飯盛山:正真正銘、越生10名山踏破
2月18日 棒ノ折山:家族でランチハイキング
2月23日 尾田薪丘陵:三角点巡り
3月4日 坂石山:奥武蔵マイナールート
3月11日 シダンゴ山:cyberdocさま何チャラ百達成にお供
3月21日 サンタ山:飯能界隈ウロウロ
4月1日 和名倉山:二瀬尾根ピストン
4月22日 酉谷山:cyberdocさまと矢岳・酉谷山・熊倉山周回
4月29日 ウノタワ:チチブドウダン初めてみた!
5月4日 明神ヶ岳:夫婦旅行ついでにハイキング
5月20日〜21日 大菩薩嶺:第4回テント泊呑み会
5月27日〜28日 仁田小屋:右手薬指を負傷
6月17日 黒川鶏冠山:金山跡から丸川峠へ
6月24日 和名倉山:ナシ尾根の降りは難しい
7月15日 雁坂小屋:奥様とテント泊
7月22日 倉掛山:白沢峠へ
7月29日 白泰山:ホットサンド美味かった〜
8月11日 蔵王山:渋滞で大変だった
8月18日 月山:奥様のご実家への帰省ついで登山
9月16日〜17日 立山:テント泊でエビフライ
9月30日 大高取山:商品券でウナギ
10月7日 大平山:鎌倉ハイキング
10月21日〜22日 和名倉山:高校山岳部同行
11月11日 大持山:マイナールートで紅葉狩り
11月25日〜26日 飛龍山:第5回テント泊呑み会
12月2日 カバ岳:正丸峠でジンギスカン
12月23日 六ツ石山:山頂で鍋焼きうどん(鍋じゃないけど)
写真は左から「厳冬期の伊吹山」「秦野峠からの富士山」「シラカケ岩からの絶景」
このよう真面目??真剣な主張は大好きなんです!
そして このような方がいるのは
ヤマレコにもまだ救いが
あるかものなんて思っています
重たくなったら 御免ね!
on-boroP
あはははは。真面目だなんてw
私、昔(今から30年前)は所謂チャラ男だったんですよ (^_^;)
私はとある会に所属してブナなどの植林活動をしているのですが、とある山小屋のオヤジさんは「自然は自然のままにしておくのが一番大切で植林なんかしないで放っておけばいいんだよ」と仰っていました。確かに森は遷移していきますから、その遷移の過程を無視した植林は自然に反しているというオヤジさんの考え方には一理あるんです。つまり、私の植林活動もエゴなんですね (^_^;)
でも、エゴであることを認識しているのと認識していないのとでは雲泥の差があると思って、ヘンテコな日記を記した次第です。ややこしくてすいません (^▽^)ノ
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