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掻取という衣装がカラフルで、今の日本人があれくらい派手な衣装を毎日着ることができたら、街はきっと華やかで、国民のメンタリティーも随分変わるだろうなと思いました。あと、千代姫の金の硯箱というのがまぶしくて、尾張徳川家に嫁いだ人ということで、金のシャチホコや金の茶室と共通の好みを感じました。使った形跡は無いようで、きっと大事にしまっていたのでしょう。写真は、大奥で演じられていた女性の役者による歌舞伎の衣装で、織田信長役のものだそうです。やっぱり派手で良いです。それから、東急線の駅名になっている祐天寺には立派な阿弥陀如来様があったことを知りました。中から竹姫の髪と鏡が出てきたというのにも歴史のロマンを感じました。でもこっそり入れたのに展示されて、竹姫さんはちょっとショックでしょう。
今回初めて音声ガイド650円を借りてみました。展示の説明には無い情報ばかりで、ビジネスのやり方を学んだような気がしました。でも入場料だけ払った人に申し訳ないですね。私の場合は、展示だけを見て回ると途中から疲れてしまうので、音声ガイドがあると、最後まで興味が継続できて楽しめました。
日が暮れてしまいましたが、寛永寺の特別展示も同時開催していたので、ささっと見ました。徳川慶喜の描いた蓮の油絵が秀逸で、ダリの作品のようでした。大政奉還後の彼の心の危機をアートが救ったのかなと思いました。上野公園は蓮がきれいだけれど、あれは江戸時代からあったんだなと思いました。
国博には歌川広重の作品が普通に展示されていたりして、驚きました。もっともっとじっくり見たかったです。VR体験があったり、ゆっくりできそうなカフェがあったり、外では台湾のフェスをやっていたり、まだまだ夜も楽しみたかったけれど、後ろ髪を引かれつつ帰りました。上野駅の紀伊國屋で買った値引きの亀戸の弁当を電車で食べながら帰りました。豪華でおいしかったです。奮発して新幹線に乗ったらあっという間に着いて、やはりお金のパワーを感じました。
この日は東京も40℃近くまでいったみたいだけれど、バスや電車はすぐ来るので暑い中待たなくて良いし、道路はビルの日陰が多いし、建物の中はきんきんに冷えているし、過ごしやすかったです。寛永寺も見に行きたくなり、できれば一泊して楽しみたかったです。大奥展は9/21まで、寛永寺展は残念ながら8/31までです。