売国機関という漫画

　あくまでこの漫画は少年向けではない。大人でも何回も読み直す必要がある漫画。物語の舞台は、とある東の王国と西の連邦という大国に挟まれた緩衝国の話。モデルは第一次大戦後のポーランドであるが、現代社会に例えるなら、東のプーちゃん率いるロシアと西のドイツの女傑率いるEUの間に挟まれた、元コメディアン率いるウクライナと例えても不思議ではなさそうだ。
　この漫画はかなり尖った漫画本で、善悪付けるとしたら間違いなく悪書の類いである。ただ、地政学の観点からしたらかなり面白い。いろんな隠語も教えてくれる。僕と同世代の40代からなら読める漫画本ではないか。知らんけど。地政学に興味のお有りなら手に取るといいかも。